ラテンアメリカ社会研究2

博士前期課程グローバル・スタディーズ研究科 - 地域研究専攻

MFAS7580

コース情報

担当教員: 幡谷 則子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 木4

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

授業参加

20%

レポート

60%

その他

博士前期課程1年の受講者は,本演習の共通課題に関する事例研究をとりあげ,報告することと併行して,個別の研究課題の先行研究サーベイを行い,修士論文題目の位置づけを明らかにすることを期末課題とする。博士前期課程2年の受講生は修士論文に関連した,あるいは比較の視点に立った小論を執筆すること。

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詳細情報

概要

春学期に引き続き,現代ラテンアメリカにおける新しい社会運動や政治変動に着目するが,ラテンアメリカの実践例を紹介し,地域社会に根ざしたオルタナティブな発展と共生のモデルとしての可能性について議論する。新自由主義に基づいた経済グローバル化が進む中,ラテンアメリカにおける貧困問題は社会的格差の拡大と新しい社会的排除という形に変容し,これが新たな市民社会の抵抗と民衆の社会運動の高揚につながっている。本ゼミでは事例の比較分析を介して,オルタナティブな市民社会・国家・市場関係の構築についてその可能性を議論する。他地域を専攻するものの受講も歓迎する。

目標

受講生は,秋学期に個別のテーマを選び,考察を深め,レポートとして提出する。博士前期課程1年目の受講者は,自身の研究対象に引きつけて,事例研究の分析枠組みの構築を目指す。博士前期課程2年目の受講者は,本演習で行なった事例分析とそこから得られた批判的考察を,執筆中の修士論文における実証研究に役立てる。

授業外の学習

春学期に引き続き,学内外で開催されるラテンアメリカ関係の学術的諸活動(学会,学会の分科会,講演会,シンポジウム)などには積極的に参加し,学術的調査研究の報告のノウハウを学ぶとともに実践の機会があれば積極的に参加することが推奨される。 外部のラテンアメリカ関連研究機関の情報検索講習などにも参加が望まれる。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 初回で参加者の報告スケジュールを決定する。 文献解読にとりあげる文献は,春学期の成果も考慮しつつ,秋学期の初回で参加者と相談しつつ決める。
  2. 文献解読1-1
  3. 文献解読1-2
  4. 文献解読1-3
  5. 文献解読1-4
  6. 文献解読1-5
  7. 文献1の総括と文献2の背景説明
  8. 文献解読2-1
  9. 文献解読2-2
  10. 文献解読2-3
  11. 文献解読2-4
  12. 文献解読2-5
  13. 受講生の報告1
  14. 受講生の報告2

教科書

テキストは定めないが,受講者の関心と論文執筆状況に応じて,秋学期で共通で読む文献を決めてゆく。

    参考書

    • Globalization and the Decolonial Option

      著者: Walter D. Mignolo &Arturo Escobar (eds.)t (エds

      出版社: Routledge 2010

    • 21世紀の豊かさ

      著者: 中野佳裕編訳

      出版社: コモンズ・2017

    • Local Histories / Global Designs

      著者: Walter D. Mignolo

      出版社: Princeton University Press・ 2000

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