中東政治社会研究１

概要

近代以降の中東地域の政治社会変動を考える際に,アイデンティティは最も重要なキー概念の一つです。この授業では,アイデンティティや,関連する概念(記憶,帰属政治など)について文献を講読し,基本的定義や論争を抑えつつ,受講生各自が研究対象とする地域やテーマに具体的に関連付けて理解できるようになることを目指します。

目標

M1は,文献を批判的に読み,中東イスラム地域研究に必要な基本的概念について学び,論点を抽出して,授業で議論を交わす能力を身につける。参加者各自の専門的な研究テーマと関連付けて問題関心を広げる。また,講読を通じて,学術論文の基本的な構造を理解し,論文執筆能力を身に付ける。 M2は,上述の能力を一層磨くとともに,自身の研究テーマに即してデータを収集し,先行研究との議論を経て成果を論文としてまとめるための作業を行う。

授業外の学習

講読の分担部分についてはレジュメを事前に用意する必要があり,分担部分以外については授業中に討論するために論点を提示することが求められるため,毎回の準備が必要である。

所要時間: 190分