東南アジア宗教文化研究2

博士前期課程グローバル・スタディーズ研究科 - 地域研究専攻

MFAS7270

コース情報

担当教員: 久志本 裕子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水2

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

30%

授業参加

30%

その他

授業参加は,予習状況と議論への積極的な参加態度によって評価されます。 「その他」は担当箇所の報告と研究内容のプレゼンテーションによって評価されます。

40%

詳細情報

概要

このゼミでは,東南アジアの各地域の固有の歴史的,社会的,文化的文脈の中で,多様な宗教がどのように理解され実践されてきたのか,またグローバル化の中でどのように変化しようとしているのかについて文献購読を通じて議論し,このことが各々の研究課題との関連において持つ意味を見出すことを目指します。 受講者の大学院での研究テーマは,必ずしも東南アジアあるいは宗教と関係なくても構いません。このゼミで東南アジアについて,あるいは宗教と社会について学びたいという意思があれば履修を歓迎します。東南アジア各国の基礎的事項も確認しながら進めます。 担当教員は東南アジアのムスリム社会,特にマレーシアに関する文化人類学,比較教育学を専門としていますが,ゼミの内容はイスラームに限らず,東南アジアで主要な宗教としてイスラーム,キリスト教,上座部仏教,中国系宗教のそれぞれについて,主に文化人類学の文献を講読し,各宗教の信仰のあり方の基礎と社会における多様な実践のありかたを学びます。具体的に扱う地域や文献などは,学期はじめに受講者と相談の上,関心に合わせて様々な宗教のトピックを取り上げます。 春学期は,入手可能な限り日本語で共通の文献を毎週指定して精読し,東南アジアにおける各宗教の信仰,その変化の過程について理解を深めます。秋学期には,前期に学んだ内容を踏まえて,①より深く読みたい文献を1冊,あるいは数点決めて精読,あるいは②各自が関心を持つ地域における宗教現象についてそれぞれの視点で調査を進め,学期の終わりには学会報告に似た形でまとまりのある議論に仕上げることを目指す,のどちらかで,履修者と相談の上進めたいと思います(下の授業計画は②の場合の進め方の例)。 ★秋学期から受講を始める場合には,講読する文献について事前に相談がひつようとなりますので受講を検討し始めた段階でメールでご連絡ください。

目標

M1の学生の目標 1) 東南アジア諸国における諸宗教および宗教間の関係について,概要を説明することができる。 2) 東南アジアあるいは研究対象地域の宗教がグローバル化の中でどのように変化しつつあるのかを説明するための主要な概念を理解し,事例の説明に応用することができる。 M2の学生の目標 1)東南アジア諸国における諸宗教および宗教間の関係について,事例を挙げてその歴史的・社会的文脈と共に説明することができる。

授業外の学習

基本的に毎週の授業では,全員が指定の文献を読んだ上で授業に参加してもらいます。また,各自の研究テーマに引き付けて理解が進むよう,自分でも必要な文献の読解を進めてください。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 受講者の関心の確認と進め方についての相談
  2. 受講者の提案による文献1の講読
  3. 受講者の提案による文献1の講読
  4. 文献1を各自の研究と関連付けたディスカッション
  5. 受講者の提案による文献2の講読
  6. 受講者の提案による文献2の講読
  7. 文献2を各自の研究と関連付けたディスカッション
  8. 受講者の提案による文献3の講読
  9. 受講者の提案による文献3の講読
  10. 文献3を各自の研究と関連付けたディスカッション
  11. 受講者の関心に基づいた研究テーマについて議論
  12. 受講者の関心に基づいた研究テーマについて進歩状況報告
  13. 受講者の関心に基づいた研究テーマについてのプレゼンテーション(1)
  14. 受講者の関心に基づいた研究テーマについてのプレゼンテーション(1)

教科書

第1回の授業で受講者と相談の上決定します。

    参考書

    書籍情報はありません。

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