応用ミクロ計量経済学特講
博士前期課程経済学研究科 - 経済学専攻
MEEC7565
コース情報
担当教員: 中村 さやか
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金5
形式: オンデマンド授業
レベル: 500
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
レポート
100%
詳細情報
概要
ミクロ計量経済学の分析手法のうち,古典的回帰分析の基礎を習得する。最小二乗法の推定値の導出や統計的検定に加え,推定値が望ましい性質を持つ前提条件を理解することを重視する。数量的分析手法を修得するとともに,最新の研究動向を参考にしながら,現代社会が直面する事象や課題をどのような経済学的視点から分析できるのかを学ばせる。
目標
最小二乗法の推定値の導出や統計的検定,及び推定値の不偏性に必要な前提条件について説明できる。 最小二乗法を用いた実証研究に対して,推定の前提条件のその研究における成否を判断し,データ,推定モデル,推定結果の解釈等を批判的に理解できる。
授業外の学習
授業前に教科書の指定個所を読み,授業後には復習を行う。
所要時間: 授業 1 回あたり 190 分以上
スケジュール
- 計量経済学と経済データの特質
- 単回帰モデル (1): 定義,推定値の導出,推定値の特性
- 単回帰モデル (2): 測定単位と関数形,推定値の不偏性
- 単回帰モデル (3): 推定値の分散
- 重回帰分析 (1): 動機,推定方法と解釈
- 重回帰分析 (2): 推定値の不偏性
- 重回帰分析 (3): 推定値の分散
- 重回帰モデルにおける統計的推論 (1): 推定値の標本分布
- 重回帰モデルにおける統計的推論 (2): t検定, 信頼区間,F検定
- OLSの漸近性
- ダミー変数
- 不均一分散
- 測定誤差
- パネル分析
教科書
教科書は紀伊國屋書店で購入可能となる予定である。
Introductory Econometrics: A Modern Approach, 7th Edition
著者: Wooldridge JM
出版社: South-Western Pub, 2019
参考書
Angrist JD, Pischke JS, Mostly Harmless Econometrics: An Empiricist's Companion. 2009 Princeton University Press