財政学特講Ⅱ

博士前期課程経済学研究科 - 経済学専攻

MEEC7180

コース情報

担当教員: 中里 透

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金3

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

授業参加

70%

レポート

30%

詳細情報

概要

[受講が円滑に行われる環境を確保するため,受講前に必ずMoodleにアクセスし,受講の環境を整えておくようにしてください。本講義のコース名は財政学特講Ⅱ2024年度秋学期)となります。Moodle上のページの開設は9月中旬頃を予定しています] 本講義では,動学的最適化問題の解法に関する数学的な手法(ハミルトニアン・ダイナミックプログラミング)と通時的な最適化を考慮したもとでのマクロ経済学についての基本的な知識と計量経済学の基本的な分析手法(パネルデータの取り扱いや基本的な時系列分析の手法など)についての理解があることを前提として,マクロ的な視点から財政運営についての考察をするうえで参考となる文献の輪読(各参加者が選んだ学術論文を自ら報告し,参加者どうして内容に関する質疑を行う形式のもの)などを行う。扱うテーマは財政政策,金融政策に関する文献を予定している。参加する受講者の関心がどのような分野にあるかによっても内容が異なるため,具体的な内容については初回の講義の際に参加者と相談の上決定する。

目標

大学院レベルの財政運営に関する分析手法の応用的な部分について,その考え方と分析手法を講義を通じて正確に習得するとともに,それを現実の経済問題に応用するスキルを身につけること。 輪読における論文の報告とコメントを通じて,各回の講義においてとりあげた文献に対する理解を深めるとともに,学会・研究会などで報告・討論を行う際の基本的なスキルを身に着けること。

授業外の学習

論文の輪読を行うという本講義の性質上,参加者は論文の報告に向けた事前の準備に多くの時間を割くことが求められる。また,講義においてなされた質問などについて講義中に十分な答えを見出すことができなかった場合には,その点について関連する文献の調査などによって事後に確認をすることも求められる。また,一般的な留意事項として,関連する書籍・論文等を読み,新聞やラジオ・テレビなどのニュースなどをもとに講義で得た知識を実際の経済問題に応用する能力を養うことも授業時間外の学習において求められる。授業外学習のために確保すべき時間数は各人の個別の状況にもよるが,講義に臨む前の準備や事後の確認等のために週平均に均してみた場合に目安としておおむね3時間30分程度の時間が確保されることを基本とする。

所要時間: 210分[これは目安であり,受講者の個々の状況により幅を持ってみる必要があります]

スケジュール

  1. 以下の予定はあくまで現時点において各回の講義で予定しているおおまかな内容をあらかじめ目安として示したものであり,実際の内容は受講者の方の関心や準備の状況(予備知識等の平均的な水準など)を踏まえて予告なく変更される場合があります。 ガイダンス
  2. 動学最適化の手法の復習(1) (報告者が選択した論文の内容により,他の講義回の内容との差し替えが生じる場合があります)
  3. 動学最適化の手法の復習(2) (報告者が選択した論文の内容により,他の講義回の内容との差し替えが生じる場合があります)
  4. 動学最適化の手法の復習(3) (報告者が選択した論文の内容により,他の講義回の内容との差し替えが生じる場合があります)
  5. 財政の持続可能性(1) (報告者が選択した論文の内容により,他の講義回の内容との差し替えが生じる場合があります)
  6. 財政の持続可能性(2) (報告者が選択した論文の内容により,他の講義回の内容との差し替えが生じる場合があります)
  7. 財政の持続可能性(3) (報告者が選択した論文の内容により,他の講義回の内容との差し替えが生じる場合があります)
  8. 公債の中立命題(1) (報告者が選択した論文の内容により,他の講義回の内容との差し替えが生じる場合があります)
  9. 公債の中立命題(2) (報告者が選択した論文の内容により,他の講義回の内容との差し替えが生じる場合があります)
  10. 公債の中立命題(3) (報告者が選択した論文の内容により,他の講義回の内容との差し替えが生じる場合があります)
  11. 金融政策と財政政策の運営(1) (報告者が選択した論文の内容により,他の講義回の内容との差し替えが生じる場合があります)
  12. 金融政策と財政政策の運営(2) (報告者が選択した論文の内容により,他の講義回の内容との差し替えが生じる場合があります)
  13. 金融政策と財政政策の運営(3) (報告者が選択した論文の内容により,他の講義回の内容との差し替えが生じる場合があります)
  14. まとめと討議

教科書

テキスト(教科書)は指定しない

    参考書

    • Lectures on Macroeconomics

      著者: Blanchard,Olivier and Stanley Fischer

      出版社: MIT Press

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