ミクロ経済学特講Ⅱ
博士前期課程経済学研究科 - 経済学専攻
MEEC7010
コース情報
担当教員: 中村 さやか
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金1
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
授業内期末試験
授業期間中
80%
その他
宿題
20%
詳細情報
概要
現代経済学の重要な基盤となる非協力ゲーム理論の基礎を確実に習得し,現代の経済社会が直面する多様な諸課題へのゲーム理論の応用可能性について学び,研究能力を育むことを目的とする。
目標
完備情報・不完備情報の動学・静学ゲームの基本的概念を正しく理解し,わかりやすく説明することができる。 この分野の代表的なモデルについて,均衡を数学的に求めることができる。
授業外の学習
講義後に講義に用いたPPTファイルと教科書を読んで内容を復習する。ほぼ毎回課される宿題を次回講義前にMoodleで提出し,講義内での解説を聞いた後に再度復習する。
所要時間: 授業 1 回あたり 190 分以上
スケジュール
- イントロダクション
- 完備情報の静学ゲーム:標準型ゲームとナッシュ均衡
- 完備情報の静学ゲーム:混合戦略と均衡の存在
- 完備情報の動学ゲーム:完備完全情報の動学ゲーム
- 完備情報の動学ゲーム:完備不完全情報の2段階ゲーム
- 完備情報の動学ゲーム:繰り返しゲーム
- 完備情報の動学ゲーム:完備不完全情報の動学ゲーム
- 不完備情報の静学ゲーム:静学ベイジアン・ゲームとベイジアン・ナッシュ均衡
- 不完備情報の静学ゲーム:顕示原理
- 不完備情報の動学ゲーム:完全ベイジアン均衡への入門
- 不完備情報の動学ゲーム:シグナリング・ゲーム1
- 不完備情報の動学ゲーム:シグナリング・ゲーム2
- 不完備情報の動学ゲーム:シグナリング・ゲーム3
- テスト
教科書
教科書は紀伊國屋書店から購入可能。同タイトル・同内容の本が1995年に創文社から出版されており,そちらを使用しても問題ない。(新しい版とは人名・用語の表記が多少異なる。)原書はGibbons, Game Theory for Applied Economists, Princeton University Press, 1992.
経済学のためのゲーム理論入門
著者: ロバート・ギボンズ 著 , 福岡 正夫 訳 , 須田 伸一 訳
出版社: 岩波書店・2020年
参考書
書籍情報はありません。