計量経済学特講Ⅰ
博士前期課程経済学研究科 - 経済学専攻
MEEC1030
コース情報
担当教員: 竹内 明香
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火1
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 500
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
10%
定期試験
定期試験期間中
90%
その他
教科書のみ持ち込み可の期末テストを実施する。
0%
詳細情報
概要
バイトの給料と今月の支出，あるデパートの売上と，他者の売上の関連，など，生活や仕事にかかわる数字の把握とその分析を，私たちは無意識に行っている．このようなデータや物事の因果関係を，どのように理解すれば客観的に説明することができるのか?計量経済学はその一つの手法である． 計量経済学では，あるモデル(たとえば消費額や家賃価格を説明するモデル)を推定し，仮説を検証し，予測を行う手法を紹介する． 統計学の知識があると望ましい。 最後に，講義の進捗に応じて講義内容を多少変更する場合がある．
目標
本講義では,最小二乗法による回帰分析の基礎を学習する。分析手順を手計算で使えるようになることを始めの目標とし,その手法の意味を理解することを次の目標とする。
授業外の学習
本講義は積み上げ式の講義である。予習よりも復習に重点を置いてもらいたい。授業内で出てきた箇所で,わかりにくいところは,各自テキストを読んで復習をすること。また,微分や確率など,この授業の前提となる知識については,その都度,復習すること。
所要時間: 190
スケジュール
- ガイダンス: 計量経済学とは
- 平均，分散，相関係数の概念の紹介(和記法とエクセルの基本の練習)
- 最小２乗法の考え方，結果の表記法(理論値,残差)
- 決定係数，エクセルでの単回帰，結果の見方
- 消費関数の実証例，限界消費性向，弾力性の概念など
- 最小２乗推定量の基本的性質
- 統計的推論への導入:攪乱項への確率概念の導入
- t検定，変数選択の方法
- 最小２乗推定量の性質: 不偏性，一致性，最良線形不偏性
- 株価データを用いた分析
- より一般的モデルへの拡張(説明変数が２つ以上の場合)
- 変数の過不足とその影響
- 自由度修正済み決定係数，決定係数の解釈について
- 多重回帰分析の解釈，多重共線性
教科書
下記のテキストを使用する。
入門 計量経済学 Excelによる実証分析へのガイド
著者: 山本拓・竹内明香
出版社: 新世社 ・2024
参考書
書籍情報はありません。