臨床スピリチュアルケア実習BII
博士前期課程実践宗教学研究科 - 死生学専攻
MARL7570
コース情報
担当教員: 葛西 賢太
単位数: 2
年度: 2024
学期: 4Q集中
曜限: その他
形式: 対面授業
レベル: 600
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
その他
出席,実習状況,グループワーク,学習成果報告により,総合的に判断する。
100%
詳細情報
概要
「臨床スピリチュアルケア演習」履修者を対象に,冬期休暇中に実施される1週間程度の集中臨床実習。科学的根拠に基づく診断型ケアを補完する,人文学的視点からの対話型ケアを実習する。様々な課題を抱えた人々を支援する現場等への集中的参加からまなぶ。 臨床牧会教育Clinical Pastoral Educationをモデルとし日本の現場に向けて再構成した臨床的教育方法によって,臨床経験をグループワークの形で省察する。グループワークにおいては「ケアされる事を通してケアすることを学ぶ」という「ケアの相互性」に基づく教育が行われる。
目標
「臨床スピリチュアルケア実習」科目の履修を重ねることをとおして, 1. 臨床スピリチュアルケア提供者としての自己理解が深まる 2. 多職種連携の場における臨床スピリチュアルケア提供者としての役割分担と専門性が確立できる 3. 臨床スピリチュアルケア提供者としての専門職倫理を理解し,矛盾した状況の中での意思決定や判断の力を育てられる
授業外の学習
臨床訪問を翌日のグループワークで検討するため,当日のうちに規定のフォーマットで記録を作成する。 実習ログ作成:60分 訪問記録作成:90分 報告準備:40分
所要時間: 190分
スケジュール
- 一週間の集中実習は,グループワーク・個人指導と,臨床訪問実習とによって構成される。「グループワークにおいて,ケア提供者自らがケアされることをとおしてケアを学ぶ」と同時に,「臨床訪問実習においてケアを提供している学習者を,グループが支援する」という構造をとる。 以下の内容を含む 1.オリエンテーション 2.施設・活動オリエンテーション 3.感染予防・ケア倫理オリエンテーション 4.学習契約 5.生育歴グループワーク 6.講話グループワーク 7.会話記録グループワーク 8.グループワーク論ランチョンセミナー 9.チームカンファレンス 10.学習成果報告
教科書
担当教員との協議による
参考書
スピリチュアルケアを語る〈第3集〉:臨床的教育法の試み
著者: 窪寺俊之・伊藤高章・谷山洋三(編)
出版社: 関西学院大学出版会,2010年
対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得
著者: 井庭崇・長井雅史
出版社: 丸善出版・2018年