生命倫理学研究
博士前期課程実践宗教学研究科 - 死生学専攻
MARL7060
コース情報
担当教員: 浅見 昇吾
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 水5
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
30%
授業参加
70%
詳細情報
概要
生命倫理の諸問題を取り上げ,生命倫理の様々な理論の射程を比較・検討する。本年度は,人工妊娠中絶の問題,終末期の事前指示の問題を主題化する。参加者には,指定テキストに関する報告,それに続くディスカッションへの積極的参加が求められる。
目標
生命倫理の諸理論の特徴を理解すると共に,生命倫理の理論を現代社会にどう適応するべきかについて自分なりの考えを発信できるようになる。
授業外の学習
毎回の授業後,以下の学習(合計190分)を行うことが求められる。 ・自筆ノート・メモを利用し,講義の内容を要約する(40分) ・授業中に言及された文献もしくは参考文献を読む(120分) ・授業で言及された事実やデータをインターネットの複数のサイトで確認する(30分)
所要時間: 各回およそ190分の学習が必要
スケジュール
- 講義への手引き,生命倫理とは何か
- 価値観の多様な社会における生命倫理
- 歴史上ほぼ絶対的な価値(指定テキストに関する報告とディスカッション)
- 妊娠中絶の擁護(指定テキストに関する報告とディスカッション)
- 妊娠中絶と新生児殺し(指定テキストに関する報告とディスカッション)
- 妊娠中絶の道徳的・法的位置づけ(指定テキストに関する報告とディスカッション)
- 妊娠中絶と「ひと」の概念(指定テキストに関する報告とディスカッション)
- 徳理論と妊娠中絶(指定テキストに関する報告とディスカッション)
- 事前指示に基づく安楽死において何が問われるべきか(指定テキストに関する報告とディスカッション)
- 事前指示のドレッサー解釈(指定テキストに関する報告とディスカッション)
- 事前指示のドウォーキン解釈(指定テキストに関する報告とディスカッション)
- 人格の条件とパーソナリティの同一性(指定テキストに関する報告とディスカッション)
- 伝統としての事前指示の実践と評価(指定テキストに関する報告とディスカッション)
- まとめ
教科書
『人工妊娠中絶の生命倫理』(江口聡 編・監訳 勁草書房,2011年) 「人格の生と事前指示――クヴァンテの人格概念を参考に――」(木浪凜太郎,早稲田大学2023年度修士論文)
参考書
授業中に適宜指示する。