臨床スピリチュアルケア演習

博士前期課程実践宗教学研究科 - 死生学専攻

MARL6210

コース情報

担当教員: 葛西 賢太

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木6

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

25%

授業参加

50%

その他

守秘義務等の臨床倫理の順守を求め,評価の対象とする。

25%

詳細情報

概要

臨床スピリチュアルケア実践に必要とされる対人関与を,演習形式で体験する。グループワーク形式の学習を行う。またその背景にある諸理論について文献を通して学ぶ。文献読解とグループワークとを連携させるアクティブ・ラーニングを行い,グループワークの意味するところの理解を進め,理論と実践両面での深化を図る。 本科目の履修は,臨床スピリチュアルケア実習のAⅠ,AⅡ,BⅠ,BⅡを受講するための前提条件である。

目標

1)上智大学でのスピリチュアルケアの学びに求められる七つの実践領域:他者理解,自己理解,能動態的関係,受動態的関係,中動態的関係,言語化・概念化,臨床倫理実践について理解し,自らの実践の状態を吟味する。 2)スピリチュアルケア実践の動向の中で,上記の7つの実践領域がもつ位置づけと意義を理解し,自らのケア経験・実践との統合を図る。 3)夏期・春期休暇中に実施開講される「臨床スピリチュアルケア実習」(AⅠ~BⅡ)のグループワークへの準備をする。 4)学びの成果をグループ内外の他者と共有する力を養い,スピリチュアルケアの意義について説明できるようになる。

授業外の学習

文献による事前学習。 グループワーク,およびグループワークによる振り返り。 資料予習:90分 まとめ作成:60分 授業振り返り:40分 授業外での予習,復習,課題準備で2時間程度を要する。 また,インターンシップAⅠ,AⅡ,BⅠ,BⅡの履修により,ケア現場のあり方について理解と経験を深めてゆくことが望ましい。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 講義概要と計画 守秘義務順守についての説明
  2. 『対話のことば』を味読する 守秘義務順守についての誓約書提出
  3. 三人組グループワークの導入,参加と観察
  4. 三人組グループワークの理解深化と実践 『スピリチュアルケアを語る 第三集』を味読する
  5. グループワーク:自己理解
  6. グループワーク:他者理解
  7. グループワーク:受動態的関係力
  8. グループワーク:能動態的関係力
  9. グループワーク:中動態的関係力
  10. グループワーク:概念化力
  11. 講義とグループワーク:臨床倫理実践力
  12. グループワーク:グループワークを観察
  13. グループワーク:ファシリテーションの方法
  14. グループワーク:ファシリテーションの立場を経験する

教科書

必要に応じて指示する。

  • 対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得

    著者: 井庭崇・長井雅史

    出版社: 丸善出版,2018年

  • スピリチュアルケアを語る 第3集 臨床的教育法の試み

    著者: 窪寺俊之・伊藤高章・谷山洋三

    出版社: 関西学院大学出版会,2010年

参考書

  • 心のメッセージを聴く

    著者: 池見陽

    出版社: 講談社新書,1995年

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