医療人文学演習

博士前期課程実践宗教学研究科 - 死生学専攻

MARL6130

コース情報

担当教員: 加藤 眞三

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金5

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

5%

授業参加

15%

リアクションペーパー

30%

レポート

50%

詳細情報

概要

わが国の医療について,その発展してきた歴史や社会的な背景からその変遷を振りかえると同時に,世界各国における医療の歴史や医療制度についても理解し,それらを比較することにより,今日の医療が抱える問題について考える場を提供する。さらに,医療の現場で実際に起きている具体的な問題を採りあげながら,それらをどのように改善していくことが望ましいのか,そのためにはどのような行動が必要かなどについて,参加者全員の対話をとおして,わが国の医療の将来像について展望する。

目標

1. わが国の医療の現状を知り,そこに至った経緯を理解できるようになる。 2. これからの社会で求められる医療の理想の姿について考えることができるようになる。 3. 理想的な医療の実現に向けて何ができるのかを考えることができるようになる

授業外の学習

演習の授業であり,授業では対話を重視し,講義の時間は必要最小限としたい。そのために,毎回の授業では,次回の授業の前に資料を配付するため予習をしてくる。(90分) 授業の前半は授業資料への質問に答え,後半は受講者との対話の時間とする。 授業が終了後に,授業を振り返り,要点を整理する。(50分) 翌週までに,授業得感じたこと,考えたたこと,調べたことなどについてまとめ,リアクションペーパーとして提出する。(50分) 異常,授業外での予習および復習で190分を要する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 健康とは何か,病気とは何か
  2. 医療とは,医療の歴史から
  3. わが国の医療の歴史
  4. わが国の医療の現状について
  5. 海外の医療の現状とその比較
  6. 医療における情報提供と自己決定権
  7. 慢性病;生活習慣病と慢性病の時代を迎えて
  8. 医療と情報;健康・医療情報リテラシーについて
  9. 医療と動機付け;行動変容を促すアプローチ エンパワメント
  10. 終末期医療と緩和医療,スピリチュアルケア
  11. いのち;脳死と尊厳死の問題
  12. 難病 希少疾患 内部障害
  13. 対立の医療;医療崩壊の現状について
  14. 対話の医療;これからの社会ではどのような医療が望まれるのか

教科書

  • Medical Humanities : An Introduction

    著者: Cole, Thomas R. Carlin, Nathan S. Carson, Ronald A.

    出版社: Cambridge Univ PR, 2014

  • 患者の生き方;より良い医療と人生の「患者学」のすすめ

    著者: 加藤眞三

    出版社: 春秋社,2004年

  • 患者の力;患者学で見つけた医療の新しい姿

    著者: 加藤眞三

    出版社: 春秋社,2014年

参考書

  • ヒトではなく人間としての医療を受けるために

    著者: 加藤眞三

    出版社: 春秋社,2024年予定

  • 21世紀の看護論

    著者: ジーン ワトソン

    出版社: 日本看護協会出版会,2005年

  • 糖尿病エンパワーメント;愛すること,おそれること,成長すること 第2版

    著者: ボブ アンダーソン

    出版社: 医歯薬出版,2008年

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