生成AI概論およびビジネス応用
応用データサイエンス学位プログラム
MADS7530
コース情報
担当教員: 蒲生 弘郷
単位数: 1
年度: 2024
学期: 4クォーター
曜限: 木6
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
授業参加
小テスト等
その他
個人ワークでの課題提出有無・プレゼンテーションの評価など
詳細情報
概要
近年の生成AI,特にChatGPTから端を発した大規模言語モデルの発展が世間を賑わせており,Big Tech企業を中心にビジネスへの活用が始まっている。技術的にもマルチモーダル化をはじめとする更なる発展が続いているものの,その速度は非常に速く難解である。浅い理解によるビジネス活用は失敗を誘発するため,適切な技術理解が必要とされる。本講座においては生成AIの基礎的な仕組みを理解し,実際の開発現場でどのような工夫・苦労が為されているのかを,実際の生成AIサービスに触れながらひも解き,受講者が生成AIビジネスの推進者となった場合に気をつけておくべきリスクを把握し,かつ技術的な深い理解よって新たなビジネス応用への発想力を養うための助けとなることを目的とする。基本的にはコーディングをせずに生成AIの技術面を体感できる。
目標
1) 生成AIの基礎的な仕組みの理解 大規模言語モデルの基本的な動作原理や構造を理解し,主要な生成AI技術の概要を説明できるようになる。 2) 技術的発展とビジネス応用の関係の理解 最新の生成AI技術の進化とそのビジネス応用の関連性を理解し,具体例を挙げて説明できるようになる。 3) リスク管理能力の向上 生成AIビジネスの推進におけるリスク要因を想定できるようになる。 4) 実際の開発現場の理解 生成AIの実際の開発現場で直面する課題や工夫について具体的な事例を通じて理解し,手元で簡単な検証を構築できるようになることで,これを自らのプロジェクトに応用できる能力を身につける。
授業外の学習
1) 授業後内容を復習し,確認テストを提出する。(5回目以外) 2) 5回目の授業前までに開発したLLMに関するプレゼンテーションを実施するための準備をする
所要時間: 190分
スケジュール
- 生成AIの基礎と実用例(ビジネス発想のディスカッション含む)
- プロンプトエンジニアリングの基礎
- 生成AIアプリケーション開発のための生成AIのAPIサービス活用
- 生成AIアプリケーション開発実践(個人ワーク)
- 生成AIアプリケーション開発結果の発表およびディスカッション
- Retrieval-Augmented Generation(RAG)技術の概説
- 生成AIアプリケーションの運用やリスク解説
教科書
教科書は指定せず必要に応じて資料を配付する。
参考書
技術評論社: Azure OpenAI ServiceではじめるChatGPT/LLMシステム構築入門 ChatGPT - LLMシステム開発大全: https://speakerdeck.com/hirosatogamo/chatgpt-azure-openai-da-quan
Azure OpenAI ServiceではじめるChatGPT/LLMシステム構築入門
著者: 永田 祥平, 伊藤 駿汰, 宮田 大士, 立脇 裕太, 花ケ﨑 伸祐, 蒲生 弘郷, 吉田 真吾
出版社: 技術評論社・2024