コミュニケーションダイナミクス
応用データサイエンス学位プログラム
MADS7470
コース情報
担当教員: 玉川 大輔
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火6
形式:
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
リアクションペーパー
レポート
詳細情報
概要
変化が激しく,ベストプラクティスの存在ない世界において,創発的なアイデアメイキングが重要になっています。また多様性を増すビジネスの現場においては,異なる前提・思考様式・利害関係・動機を持つ人を理解し,巻き込みながら前に動かす力がますます求められます。 本講義では,経営コンサルティングの現場経験から得られたコミュニケーションの基本理論と実践技術を学び,さまざまなシチュエーションにおける効果的なコミュニケーションスキルを身につけることを目指します。 チーム内および個人間のダイナミクスの管理,意見交換と対立解消の方法,多様性に対応したコミュニケーション技術など,幅広いトピックをカバーします。授業は講義,ディスカッション,ケーススタディ,実践演習を通じて進行し,実際のビジネスや日常生活で役立つスキルを養成します。 加えて,他者だけでなく,伸長著しい生成AIとの対話をどのように進め,うまく使いこなすか,についても学びます 【主要論点】 ①いかに,利害が異なる関係者を巻き込み,一体感と自分事化により,チームにドライブ感もたらすか ②いかにチーム内が相互理解の上で,状況に応じて適切な役割を果たす状態を作るか ③いかにダイナミックなコミュニケーションを通じて,関係者のアイデアや意見を引き出し,組み合わせ新たなアイデアを生成するか ④いかに,相互の思考構造の違いを理解し,お互いが合意できる点を見出すか ⑤いかに生成AIとコミュニケーションを行い,うまく使いこなすか
目標
①コミュニケーションダイナミクスの基本概念を理解し,シチュエーションごとに適用できる実践的な技術を学ぶ。 ②1対1のコミュニケーションとグループコミュニケーションの違いを理解し,それぞれに適したアプローチを学ぶ ③効果的な意見交換と対立解消の方法 ④異なる前提や思考様式を持つ相手に対する効果的なコミュニケーション方法を学ぶ ⑤生成AIの特徴と可能性を理解し,適切な対話による活用手法を学ぶ
授業外の学習
各回の学びを与えられたシートに記入提出していただきます
所要時間: 30分~1時間/回
スケジュール
- コミュニケーションダイナミクスの基本概念(1/2)問題提起 ※対面 ・コミュニケーションダイナミクスの概念・必要性 ・講座を通じて解きたい論点の洗い出しと整理
- コミュニケーションダイナミクスの基本概念(2/2)シチュエーションとコンテクスト ・コミュニケーションイシューが起こるシチュエーション/コンテクストの理解
- 基礎技術:論理的思考/論点思考 ・コミュニケーションの基礎となる思考力
- 基礎技術:相手を理解するということ ・他者に働きかけるうえで前提となる,対人理解力
- 対1のコミュニケーション技術 ・1対1での関係成構築における戦略 ・具体的なスキルと応用
- 協調型ネゴシエーション ・1対1にける交渉の基本戦略 ・具体的スキルと応用
- AIの現状(活用可能性と限界) ※対面 PC持参 ・社会におけるAIの活用例 ・AIがもたらす新たな世界
- 生成AIとの対話術 ※対面 PC持参 ・AIに学ばせる(RAG / Fine Tuning) ・AIと対話する(Prompt Engineering)
- (テーマを受講生の問題意識に応じて設定)
- グループダイナミクス(1/3):パワーバランスと利害構造 ・グループダイナミクスの特性と成立要件 ・ポリティクスの理解とコントロール
- グループダイナミクス(2/3):ファシリテーション ※対面 ・グループダイナミクスを生み出すファシリテーション
- グループダイナミクス(3/3):リーダーシップ ・グループダイナミクスを生み出すリーダーシップ~モメンタムを生み出す ・プレゼンテーションとアジテーション
- 受講生からのQAセッション ※対面
- まとめ ※対面
教科書
特になし
参考書
書籍情報はありません。