データビジネス実践2(通信)

応用データサイエンス学位プログラム

MADS7270

コース情報

担当教員: 近藤 裕司

単位数: 1

年度: 2024

学期: 3クォーター

曜限: 金5

形式: 対面授業

レベル: 600

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

50%

リアクションペーパー

50%

その他

基本的には7回講義に全て参加していただくこと(やむを得ない場合は,事前連絡の上で課題を設定させていただき欠席可能とします。)

0%

詳細情報

概要

5Gを始めとして通信インフラの進化は,フィジカルな空間から集積された膨大の量のデータを蓄積,サイバー空間上に表現し分析/学習/予測し,現実世界の最適化を実現するプラットフォーマーへの変革など,従来の通信事業者の姿を大きく変えようとしている。この通信インフラの急激な変化は,通信事業者内のあらゆる領域においても変化として現れており,基地局建設/保守運用の姿も従来の手法から,データ活用した「かしこい」自動化へ進化しようとしている。 本講義では,これらの通信事業者の取り組みを学ぶとともに,通信事業者の中で実際に実践したデータを活用した次世代の自動化取り組みを紹介し,議論することにより,従来の姿から未来の姿に進化するために何が必要かという観点から,企業が求めるデータサイエンティストの本質の姿を理解し,実践する術を学ぶ。 ただ知識を得るだけでなく,一緒に学ぶ体験を重視し,プロジェクトで得られた実践的な知見を共有しています。時間共に日々変化する事象は,分析の力無しに把握することは困難であること,改善を前に進ませるためには技術+αのマインドセット学びます。参加者は自分自身で考え,「データでつなぐ」をキーワードに次世代における課題解決策を一緒に見つけ出すための体験をします。

目標

本講義では,KDDI株式会社 次世代自動化開発本部の現役エンジニアが講師となり,通信業界の現在,実際のプロジェクト事例(データドリブンによる業務改善)を学ぶと共に,この領域において求められる実践的なプロジェクト推進スキルの習得を目指します。 ・5G時代における通信業界の変革及び,業務改善におけるデータ活用事例の実践を実務経験者より学び,どのようにデータ/AIが活用されているかを理解する。 ・現役エンジニアとのディスカッションを通じ,即戦力となる人物像の理解,必須になる課題解決能力の習得とプロジェクト推進スキルの習得も目指します。

授業外の学習

各回の講義の終わりに予習,復習の範囲について指定します。 予習・復習 30時間

所要時間: 190分

スケジュール

  1. イントロダクション:変化する通信業界 「5G」,次世代通信規格「6G」が切り開く新しいビジネスや2030年未来社会(Society5.0の世界)に向けた通信キャリアの果たす役割学び,本領域について基礎的な理解を深める。 ※講義スケジュールは予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがあります。
  2. 通信業界におけるデータ活用の取り組み 通信業界におけるセキュリティへの取り組み,モビリティ×データ活用の現状を学び,旧来の通信キャリアからの脱却とデータ活用戦略について理解を含める
  3. 通信業界とビッグデータ IoT時代を意識した低リソース環境下でのデータ加工技術,エクサバイト級のデータ活用技術,データマネジメントの取り組みを学び,本領域における通信事業者の理解を深める
  4. データドリブンを活用した運用自動化(1/2) AI×ビッグデータ技術を活用した運用自動化技術,これを発展させた運用の自律化技術の事例,自然災害対策における通信キャリアの取り組みを学び,本領域おいて必要となるプロジェクト推進スキルを学ぶ
  5. データドリブンを活用した運用自動化(2/2) 授業計画 4の続き
  6. 次世代基地局と業務の自動化/効率化(1/2) 膨大なコストがかかる通信インフラ構築の業務をデータ化し業務プロセスを分析・効率化する案件事例を学び,本領域おいて必要となるプロジェクト推進スキルを学ぶ
  7. 次世代基地局と業務の自動化/効率化 (2/2) まとめ 授業計画 5の続き

教科書

テキスト(教科書) 教科書は使用しません(授業で配布する講義資料をもってテキストに代える。)

    参考書

    授業時に関連する参考書等を紹介する。

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