政策・事業評価

応用データサイエンス学位プログラム

MADS7240

コース情報

担当教員: 倉田 正充

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金4

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

授業参加

40%

その他

プレゼンテーション

60%

詳細情報

概要

現在,行政機関や民間企業では,科学的根拠(エビデンス)に基づく政策立案や事業戦略の重要性が高まっている。本講義では,このエビデンスを明らかにするためのデータの収集・分析方法について,理論と実践(演習)の両面から学習する。特に,因果関係を立証するための標準的手法であるランダム化比較試験や,実験が不可能な場合に用いる様々な分析手法に焦点を当て,行政やビジネスの様々な実情に応じて適切な効果検証を行えるような知識・能力を養うことを目指す。 本講義では実習を伴うアクティブ・ラーニングを重視し,パソコンを使用したプログラミング実習を行う。さらに受講生は,与えられた2つの課題について8回目と14回目の授業でプレゼンテーションを行うことが求められる。授業は日本語で行うが,テキスト等の講義資料の多くは英語のものを用いる。前提知識として,統計学の基礎及びRまたはPythonによるプログラミングの知識を持っていることが望ましい。 原則は対面授業とするが,社会人学生でも受講できるよう状況に応じてオンライン受講あるいはオンデマンド受講を認める。

目標

(1)特定の政策・事業について,与えられた現実的な条件から適切な効果検証の方法を選択し,実験・調査を設計することができる。 (2)収集されたデータの特徴を把握した上で適切な効果検証の分析を行い,エビデンスに基づく政策立案・事業戦略に向けた提言を行うことができる。

授業外の学習

毎回の授業後は以下の学習(合計 200 分)を行うことが求められる。 ・講義資料や紹介した参考文献・資料等の復習(60分) ・プログラミング等を含む演習課題の復習(60分) ・プレゼンテーションの準備(80分)

所要時間: 200分

スケジュール

  1. ガイダンス:エビデンスに基づく政策立案・事業戦略とは何か
  2. 因果推論の基礎理論
  3. 因果ダイアグラム
  4. 推定・仮説検定
  5. 回帰分析(基本)
  6. 回帰分析(応用)
  7. ランダム化比較試験
  8. プレゼンテーション(1)
  9. パネルデータ分析(基本)
  10. パネルデータ分析(応用)
  11. 差分の差分法・イベントスタディ
  12. 回帰不連続デザイン
  13. マッチング法及びその他の手法
  14. プレゼンテーション(2)

教科書

特定のテキストを購入する必要はないが,以下のインターネット上に一般公開されているオープン教材を主な参考書として使用する。その他の参考書等については授業内で適宜紹介する。

  • The Effect: An Introduction to Research Design and Causality

    著者: Huntington-Klein, N.

    出版社: Chapman and Hall/CRC (2021) https://theeffectbook.net/index.html

  • Causal Inference: The Mixtape

    著者: Cunningham, S.

    出版社: Yale University Press (2021) https://mixtape.scunning.com/

  • Impact Evaluation in Practice.

    著者: Gertler, P. J., Martinez, S., Premand, P., Rawlings, L. B., & Vermeersch, C. M.

    出版社: World Bank Publications (2016) https://www.worldbank.org/en/programs/sief-trust-fund/publication/impact-evaluation-in-practice

参考書

書籍情報はありません。

© 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.