刑事法総合 I

専門職学位課程法学研究科

LWS55900

コース情報

担当教員: 佐藤 結美

単位数: 1

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火2

形式: 対面授業

レベル: 700

アクティブラーニング: なし

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

15%

レポート

70%

小テスト等

15%

その他

法科大学院の成績評価原則による。 平常点30点の内訳は,①授業への参加・取組み(計15点。欠席があった場合には減点対象となる。また,毎回の授業での受講者の応答により把握される当該論点についての理解度を基に評価する。) ②授業内で月1回程度行う小テストの点数(計15点)とする。 小テストの日時等については,適宜TKCに掲示する。 採点方法:刑法と刑事訴訟法について,定期試験に代わるレポート(70点),平常点(30点)としてそれぞれ評価し,それらを合算した上,合計点を2で割った値を最終評価とする。

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詳細情報

概要

刑法,刑事訴訟法の基本的知識が身に付いていることを前提に,刑事法における重要問題を分析,検討する。 (朝山芳史教授) 刑事訴訟法の領域に関する問題を扱う。 (佐藤結美准教授) 刑法の領域に関する問題を扱う。

目標

具体的な事例についての法的な問題点を適切に指摘することができる。 刑法と刑事訴訟法についての基本を正しく理解し,それぞれの法解釈を具体的な刑事紛争に適切に適用することができる。

授業外の学習

授業は,課題を事前に提示し,指定した判例,文献等を読んで予習ないし答案構成をしてくることを義務づけ,それを前提にして演習方式で行う。授業後は質問,復習等を通じ,極力疑問点を残さないようにすること。

所要時間: 190分以上

スケジュール

  1. 佐藤・第1回 正当防衛,共犯 (1から4では,いずれも事前にTKCに提示する事例問題を用いて,教員と学生との問答形式により進行する。) 正当防衛の成否や共犯の重要論点が問題となる事例問題を扱う。
  2. 佐藤・第2回 財産犯 窃盗罪・詐欺罪などを中心に,複数の財産犯の成否と相互関係が問題となる事例問題を扱う。
  3. 佐藤・第3回 放火罪,文書偽造罪 放火罪,文書偽造罪の成否が中心的な論点となる事例問題を扱う。
  4. 佐藤・第4回 総合問題 刑法総論・各論の総合的・横断的な知識と応用力を必要とする事例問題を扱う。 刑法分野全体を通じての到達目標:4回分] ①刑法の基本的論点について,理解を深める。 ②刑法に関する事例を通じて,問題分析能力と論理的思考能力を身につける
  5. 朝山・第1回 職務質問・令状による捜索差押え (5から7では,いずれも事前に配布する設問集を用いて,教員と学生との問答形式により進行する。) 職務質問・令状による捜索差押えについて,検討を加える。
  6. 朝山・第2回 伝聞証拠(メモ,心の状態,再現実況見分調書) 伝聞証拠(メモ,心の状態,再現実況見分調書)について,検討を加える。
  7. 朝山・第3回 違法収集証拠 違法収集証拠,派生証拠の証拠能力を巡る問題について,検討を加える。 〔刑事訴訟法分野全体を通じての到達目標:3回分〕 ①刑事訴訟法の基本的論点について,理解を深める。 ②事例に基づく設問の手続法的論点を的確に抽出することができるようになる。 ③本講義で取り上げる論点と他の論点との関係についても意識的に考察することにより,刑事訴訟手続の全体的な理解をより確実なものとする。
  8. 期末試験に代わるレポート 〔全体の到達目標〕 本講義の全体的な到達目標は,①各分野における重要論点を正確かつ確実に修得するとともに,実体法と手続法の関係を含む制度間・論点間の相互関係につき理解を深めること,および②判例や学説に示された法律論を具体的な事実関係に適切に当てはめる能力を向上させることである。

教科書

朝山担当回では,判例の原典に当たるほか,井上正仁ら編『刑事訴訟法判例百選[第11版]』(有斐閣)』,ジュリスト「時の判例」,調査官解説など,指示した参考文献を事前に検討すること。 佐藤担当回では,判例につき山口厚ほか編『刑法判例百選Ⅰ・Ⅱ[第8版](有斐閣)』を推奨する。

    参考書

    各自,刑法,刑事訴訟法の体系書を持参の上,参照すること。

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