まちづくり法と実務

専門職学位課程法学研究科

LWS55300

コース情報

担当教員: 日置 雅晴

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水4

形式: 対面授業

レベル: 700

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

15%

授業参加

15%

レポート

70%

その他

講義はTKCにレジュメを公開し,これをふまえた解説講義を授業で行う。評価はレポートをメインとして行うものとする。

0%

詳細情報

概要

都市計画法・建築基準法を中心とした日本の都市法制の概要を理解するとともに、 各分野の判例等の実務動向を把握するとともに,様々な争訟方法を学ぶ

目標

実務家として,都市問題に関する事案の相談・訴訟に取り組む基礎を身につけるとともに,町作りに関わる法的素養を身につける 行政法,民事不法行為法の実務的応用としての扱いを身につける

授業外の学習

都市計画法や建築基準法・都市再開発法や区画整理法などについては,その概要はある程度各自が予習した上で,それを前提として法律上の問題や解決手法を学んでもらう 行政訴訟,民事訴訟の制度の活用について,具体の事案に適した訴訟手段の選択,実定法的な主張についても考察する

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 第1回 フィールドワーク 現実の都市を見ながら法律との関係を考察する 具体的な場所や方法は,直前に案内します 〔到達目標〕 ○日本の都市の現実を実感する ○日本の都市の現実の背景にある法的制度を実感する
  2. 第2回 なぜ建築紛争が発生するのか 〔到達目標〕 ○日本における建築紛争多発の背景事情を考察する ○法制度の影響を理解する
  3. 第3回 建築基準法と建築確認制度 〔到達目標〕 ○建築基準法の概要を理解する ○建築確認制度の法的考察
  4. 第4 総合設計などの特例許可制度 〔到達目標〕 ○建築基準法の特例許可制度の理解 ○特定許可制度の法的考察
  5. 第5 都市計画制度 〔到達目標〕 ○都市計画法の概要を理解する ○段階的行政決定の考察 ○都市計画を巡る訴訟実務
  6. 第6回 高度地区・地区計画 〔到達目標〕 ○よく使われる都市計画制度の概要の理解 ○都市計画制度を巡る訴訟実務の理解
  7. 第7回 開発許可制度 〔到達目標〕 ○開発許可制度の概要の理解 ○開発許可制度を巡る訴訟と法的分析
  8. 回 審査請求制度 ○建築審査会・開発審査会制度の概要の理解 ○審査請求を巡る法的考察
  9. 第9回 再開発・区画整理 〔到達目標〕 ○再開発・区画整理の概要の理解 ○再開発・区画整理を巡る裁判実務の理解
  10. 第10回 都市環境を巡る行政的請求 〔到達目標〕 ○都市環境を巡る行政訴訟の実務の理解 ○訴訟実務における考察点
  11. 第11回 都市環境をめぐる民事的請求 〔到達目標〕 ○都市環境における民事訴訟の実務の理解 ○訴訟形式選択における考察点
  12. 第12回 景観法と景観権・景観利益 〔到達目標〕 ○景観法の概要 ○景観を巡る訴訟実務の理解
  13. 第13回 集合住宅と空き屋・住宅政策 〔到達目標〕 ○日本の住宅政策の現状把握 ○就業住宅の法的問題の把握 ○空き屋問題の法的問題の把握
  14. 第14回 条例によるまちづくり 〔到達目標〕 ○まちづくりにおける条例の役割 ○委任状例と自主条例の理解
  15. 第15回 まとめと講評,補足 〔到達目標〕 ○レポート試験の解説 ○授業の補足

教科書

原則としてTKC掲載の授業用レジュメによる

    参考書

    • 都市法序説

      著者: 安本典夫

      出版社: 法律文化社

    • 都市法入門講義

      著者: 生田長人

      出版社: 信山社

    • 都市行政法精義 上・下

      著者: 碓井光明

      出版社: 信山社

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