刑事訴訟法基礎 II*

専門職学位課程法学研究科

LWS11100

コース情報

担当教員: 朝山 芳史

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水3, 金2

形式: 対面授業

レベル: 700

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

授業参加

30%

リアクションペーパー

20%

レポート

50%

その他

法科大学院の成績評価基本原則による。授業参加は,授業における発言内容,積極性を考慮する。 レポートは,担当した各担当回の報告(20%)のほか,学期末に判例に関するレポート(30%)を提出してもらう。

20%

詳細情報

概要

今学期前半に開講する刑事訴訟法基礎Ⅰを受け,基本的な判例の検討を通じて,講義で学んだことを掘り下げ,刑事訴訟法の理解を深める。 毎回,最高裁判例を中心とする1ないし2の判例を取り上げ,担当する受講生のレジュメによる報告をもとに,受講⽣との対話型ディスカッションなどのアクティブ・ラーニングの⽅式を取り⼊れて実施する。各受講生が複数回報告を担当するようにする。 期末試験に代えて,学期末に判例に関するレポートの提出を求める。

目標

基本的な判例の検討を通じて,刑事訴訟法基礎Ⅰの講義で学んだ刑事訴訟法の基礎知識をより確実なものにする。 刑事手続に関する判例の読み方・分析方法を修得する。 2年次,3年次に開講する「刑事訴訟法A・B」,「訴訟実務基礎(刑事)」,「刑事法総合Ⅱ」を円滑に受講できるように,訴訟法的考え方の基礎を身につける。

授業外の学習

受講⽣とのディスカッションによる対話型を中⼼とする授業を⾏うので,報告者はもとより,他の受講生も,事前に指示された判例について,テキストの該当箇所を読むだけでなく,調査官解説等の文献を調べて,関連する分野を含む問題点を検討し,⾃分の意⾒を述べられるように準備しておく。

所要時間: 約190分

スケジュール

  1. 毎回1ないし2の判例を取り上げる(以下はあくまでも予定であり,各回のテーマは変更することがあり得る。)。 〔到達目標〕 それぞれの判例のもつ意味,射程範囲を理解するとともに,刑事手続における判例の重要性について認識し,刑事訴訟法の基礎知識の理解を確実なものとする(各回とも同じ)。
  2. 第1回~第7回 捜査 強制処分と任意処分の限界,所持品検査,宿泊を伴う取調べ,写真・ビデオ撮影,おとり捜査,別件逮捕・勾留,令状による捜索の範囲,令状による差押え,逮捕に伴う捜索・差押え,梱包内容のX線検査,GPS捜査,接見交通等
  3. 第8回 公訴の提起と訴因 訴因の特定・明示,訴因変更の要否・可否等
  4. 第9回・第10回 公判 公判前整理手続における証拠開示,主張明示と被告人質問等
  5. 第11回~第14回 証拠 同種前科による事実認定,証人尋問における被害者再現写真等の利用,約束による自白,犯行状況等の再現結果を記録した実況見分調書,証明力を争う証拠,違法収集証拠排除の要件,先行手続の違法と証拠能力等

教科書

以下のテキストの中から,毎回1ないし2の判例を取り上げる。

  • 『刑事訴訟法判例百選(第11版)』

    著者: 大澤裕=川出敏裕編

    出版社: 有斐閣,2024年

参考書

刑事訴訟法基礎Ⅰで使用した教科書及び参考書

    © 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.