国際関係法特殊講義(外交と国際法)
法学部
LAW68600
コース情報
担当教員: 大平 真嗣
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月6
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
100%
詳細情報
概要
第1回 イントロダクション 外交実務における国際法の役割について概説した上で,授業の進め方について説明する。 第2回 講師から最近の外交課題を題材に講義し,外交実務の視点から履修生の間で議論する。 第3~13回 全履修生に各テーマを割り振り,テーマ毎に,講師が提示した架空の外交課題について履修生から報告し,議論する。講師は補足的に随時解説を加える。 第14回 講義も踏まえ,架空のシナリオで全履修生がいずれかの国の担当になり,安保理決議の起案・交渉・採択を目指し,外交実務の視点を学習する。 授業の録音や授業参加者以外に配付資料等の講義内容を共有することは禁止する。
目標
①日本の重要な外交課題をめぐる国際法上の論点につき理解する。 ②公開情報(含:各国政府が出している見解や報道)から関連する事実関係を調べる力を身につける。 ③外交実務での国際法の役割や外交実務家にとって重要な視点につき理解を深め,より説得力のある論理によって相手に説明する能力を高める。
授業外の学習
①各テーマに関連する国際法の基本事項について,基本書を読んで予習する。 ②毎回提示される架空の外交課題について,参考文献を予習する。 ③講義当日の議論に積極的に参加できるように必要な準備を行う。
所要時間: 授業 1 回あたり 190 分以上
スケジュール
- イントロダクション
- 講義(ウクライナによるロシア侵略)
- 国家責任
- 戦後処理
- 領土
- 海洋法
- 国家と政府(承認の実務)
- 武力の行使
- 時事課題①
- 安保理決議と制裁
- サイバー空間
- 国際紛争の解決
- 時事課題②
- 模擬交渉
教科書
「国際条約集」(有斐閣)又は『ベーシック条約集』(東信堂)のいずれかを毎回の講義に持参すること。
参考書
実践国際法(第3版)
著者: 小松一郎
出版社: 信山社,2022年