ドイツ法 Ib
法学部
LAW67020
コース情報
担当教員: 松本 尚子
単位数: 1
年度: 2024
学期: 3クォーター
曜限: 金1
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
35%
レポート
50%
小テスト等
15%
詳細情報
概要
21世紀の司法制度改革は,ロースクールのようなアメリカ特有の制度を導入した一方で,裁判員制度のように,ドイツを含むヨーロッパ大陸特有の制度を部分的に取り入れてもいる。では,現代ドイツにおける司法制度はどれくらい日本のそれと異なっているのだろうか。また,裁判はどれだけ利用されているのだろうか。こうした疑問を,訴訟率等の統計比較やドキュメンタリー報道を手掛かりに考えていく。
目標
ドイツの司法制度の基本構造や運用の在り方を理解し,またそのことを通じて,日本の司法制度の特徴を具体的に把握し,その課題を建設的に議論できるための知識と思考能力を養うこと。
授業外の学習
法律の知識は求めないが,事前に配布するレジュメや教科書該当部分の予習は必要。そのために見込まれる時間は2時間程度である。また,復習の⼀環として,学期中に2回,課題つきのリアクションペーパー作成を課す(作成の目安は1回につき1時間程度)。このほか,学期中に出題する課題レポートの作成に6時間程度の時間が見込まれる。
所要時間: 授業1 回あたり190 分
スケジュール
- オリエンテーション
- ビデオ『日独裁判官物語』
- 現代ドイツの法曹養成と各法曹の役割
- 裁判機構と司法利用
- 参審制――裁判への市民参加
- ナチス政権下の法と裁判
- ボン基本法と憲法裁判所
教科書
下記の教科書を用いる。
ドイツ法入門 改訂第9版
著者: 村上淳一=守矢健一・H.P.マルチュケ
出版社: 有斐閣・2018年
参考書
『ドイツ憲法集(第8版)』
著者: 高田敏・初宿正典編訳
出版社: 信山社2020年