ドイツ法 Ia

法学部

LAW67010

コース情報

担当教員: 松本 尚子

単位数: 1

年度: 2024

学期: 3クォーター

曜限: 木1

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

30%

レポート

50%

小テスト等

20%

詳細情報

概要

日本の法典の多くは,ドイツから大きな影響をうけている。ではドイツ法はいつ,どのようにして日本に受け入れられ,具体的にどの部分が継受されたのだろうか。そもそも,日本が大きく影響を受けた1880年頃のドイツの法は,他のヨーロッパの法制度と比べてどこが違ったのか。こうした疑問を,歴史的・社会的視座から考えていく。 受講のさいには,ヨーロッパ史と日本近代史の知識があることが望ましい。法律の知識は求めないが,事前に配布するレジュメや資料に目を通しておくことは必要。また,授業中に受講生の意見や感想を求めることが多いので,常に自分の意見と質問を用意したうえで授業に臨んでほしい。

目標

近代日本法の特徴を,ドイツ法継受の視点から具体的に把握すること。またそのために,ドイツ近代法の形成過程を時系列で理解し,イギリス・フランスの法体系との相違を説明できるようにすること。

授業外の学習

毎回の授業に臨む前提として,事前に配布するレジュメや資料をダウンロードし,精読して疑問点を特定しておくこと(目安としては,各2時間程度)。授業時間内にレジュメや資料の内容についての疑問や意見を求めるので,その準備としても上記の予習を活用してほしい。復習の一環として,リアクションペーパーを課す(作成の目安は各20分程度)。このほか,学期中に出題する課題レポートの作成に6時間程度の学習時間が見込まれる。

所要時間: 授業1 回あたり190 分

スケジュール

  1. オリエンテーション:外国法継受とドイツ
  2. 日本法とドイツ法(1)明治時代の西洋法継受
  3. 日本法とドイツ法(2)明治憲法とプロイセン憲法
  4. ヨーロッパとドイツ法(1)ローマ法継受:大陸法とコモン・ローの岐路
  5. ヨーロッパとドイツ法(2)フランス近代市民法の影響
  6. ヨーロッパとドイツ法(3)パンデクテン法学
  7. ヨーロッパとドイツ法(4)大衆社会の時代の法

教科書

とくになし。参考書などを適宜紹介する。

    参考書

    • ドイツ法入門 改訂第9版(外国法入門双書)

      著者: 村上淳一=守矢健一・H.P.マルチュケ

      出版社: 有斐閣・2018年

    • ドイツ憲法集(第7版)

      著者: 高田敏・初宿正典編訳

      出版社: 信山社・2016年

    • 概説 西洋法制史

      著者: 勝田有恒ほか編著

      出版社: ミネルヴァ書房・2004年

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