ヨーロッパ環境法

法学部

LAW64000

コース情報

担当教員: 奥 真美

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 火2

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

リアクションペーパー

50%

授業内期末試験

授業期間中

40%

その他

①4回以上欠席した者および/または4回以上リアクションペーパー未提出だった者については,単位を認めない。 ②授業最終日に,授業内容全体をとおしての各自の習熟度を測るため,期末試験を実施する。

0%

詳細情報

概要

【概要】EUにおける環境法政策の発展経緯,EU環境法の体系と理念を理解したうえで,EU環境法の執行と実効性確保のための手段や政策手法に加えて,気候変動,化学物質,生物多様性,大気・水質・土壌汚染,廃棄物管理といった各論分野におけるEUの取組と関連法政策について学ぶ。 【受講方法等】 ①レジメ等の授業で用いる資料は,すべてMoodleで提供する。授業を受講する場合は,Moodleでコースの登録を済ませておくこと。履修登録とは連動していないため,各自で別途Moodleで登録する必要があるので注意すること。 ②「授業時間外の学習」の欄にも記載のとおり,Loyolaの「レポート管理」にて毎回の授業後,指定期限までにリアクション・ペーパーを提出すること。

目標

EU環境法政策の全体像と特徴を理解するとともに,日本の環境法政策と比較することをとおして,両者の相違点/類似点を見出し,日本の環境法政策の充実を図っていくための方策について考える。

授業外の学習

Moodleに掲載するレジメを事前に入手し,予習をしておくこと。また,授業後においては,不明点,疑問点,興味を抱いた点などについて,自身で調べ,知識の修得に努めたうえで,リアクション・ペーパーにまとめて,Loyolaの「レポート管理」を用いて,指定されば期限までの提出すること。 ※毎回のリアクション・ペーパーの内容は,「ミニ課題」として評価する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. <ガイダンスおよびEUの基本構造①> 講義概要,授業の目的と計画,成績評価の方法,参考文献等について説明をしたうえで,EUの基本構造について講義する。
  2. <EUの諸機関> EUを構成する機関とその役割について,環境法政策との関連も踏まえながら,講義する。
  3. <EU環境法政策の発展経緯> EUにおいて環境政策ならびに環境法の充実がどのように図られてきたのかについて,時系列的に整理して講義する。
  4. <EU環境法における基本原則の内容と意義> 日本における環境法原則との比較をしつつ,EUにおいて法原則として位置付けられている概念を紹介する。
  5. <EUにおける環境立法手続き・執行体制,EU法の種類と効力> EUにおいてどのような手続きを経て環境法が制定されるのか,法の種類と効力はいかなるものかを踏まえたうえで,法の執行がどのような役割分担のもとになされているのかについえ講義する。
  6. <EU環境法の執行状況と実効性担保措置> EU環境法の実施・執行の状況が実際にはどのようになっているのかを紹介したうえで,実効性を担保するための対応について講義する。
  7. <EU環境法の体系,政策手法の種類と特徴> 現在のEU環境法体系の全体像を,日本との比較も踏まえて,俯瞰する。あわせてEU環境法において採用されている政策手法の種類とそれぞれの特徴について,日本との比較も踏まえて,講義する。
  8. <EU環境法における横断的措置の種類と特徴> さまざまな環境問題や環境要素を横断的に捉えて対応するための措置について,具体的に紹介する。
  9. <EUにおける気候変動政策と法> 気候変動政策の分野に焦点を当てて,EUにおける法政策の枠組みならびに立法措置等について,加盟国による取組みも交えつつ,紹介する。
  10. <EUにおける生物多様性保全政策と法> 生物多様性保全政策の分野に焦点を当てて,EUにおける法政策の枠組みならびに立法措置等について紹介する。
  11. <EUにおける化学物質管理政策と法> 化学物質管理政策の分野に焦点を当てて,日本との比較も踏まえつつ,EUにおける法政策の枠組みならびに立法措置等について紹介する。
  12. <EUにおける統合的汚染管理政策と法> 汚染管理もしくは公害防止の分野において,EUが採用している統合的もしくは総合的な規制の仕組みについて,日本との相違についても紹介しつつ,講義する。
  13. <EUにおける廃棄物管理政策と法> 廃棄物管理政策の分野に焦点を当てて,日本との比較ならびに加盟国による取組みも踏まえつつ,EUにおける法政策の枠組みならびに立法措置等について紹介する。
  14. <授業内期末試験> 授業の到達目標に照らして,EU環境法に係る授業内容の習熟度を測るために,期末試験を実施する。

教科書

授業の内容に応じて適宜参考資料等をMoodleに掲出するため,教科書は指定しない。

    参考書

    • EU ENVIRONMENTAL LAW (Eighth edition)

      著者: Ludwic Kramer

      出版社: Sweet & Maxwell, 2015

    • 概説EU環境法

      著者: 中西優美子

      出版社: 法律文化社,2021年

    • EU環境法の最前線

      著者: 中西優美子(編)

      出版社: 法律文化社,2016年

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