国際経済法*
法学部
LAW62800
コース情報
担当教員: 川瀬 剛志
単位数: 4
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火3, 金3
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
レポート
定期試験
定期試験期間中
詳細情報
概要
GATT/WTOを中心とした現代国際通商体制の法制度と政策の概要について講義する。4単位の授業で膨大なWTO協定を要領よく修得してもらい,またロースクールの授業形式をある程度先取りする目的で,予習中心の授業を行う。授業は内容に既に一定の理解があることを前提に進めるので,よく準備をして出席してもらいたい。可能なかぎりソクラティックメソッドを採用し,授業中は頻繁に質疑応答を行なうので,講義に集中することを求められる。
目標
GATT/WTOを中心とした現代国際通商体制の法制度と政策の概要を理解した上で,その背景に照らして個別条文の解釈が理解できるようになること。また,具体的事案問題に,判例を踏まえてWTO協定を適用しつつ,回答できること。
授業外の学習
・予習:事前配布のレジメに従って,講義の流れと取り扱う条文を確認する。教科書の該当箇所を一読する。 ・復習:試験に向けてノートの整理を怠らない。
所要時間: 190分以上。
スケジュール
- 国際経済法総論
- GATT/WTO体制の歴史と機構(1)
- GATT/WTO体制の歴史と機構(2)
- 関税とその適用(1)
- 関税とその適用(2)
- 非関税障壁の規制(1)
- 非関税障壁の規制(2)
- 非関税障壁の規制(3)
- 一般最恵国待遇(MFN)および無差別原則
- 内国民待遇(1)
- 内国民待遇(2)
- 一般的例外
- 紛争解決手続(1)
- 紛争解決手続(2)
- 紛争解決手続(3)
- セーフガード(1)
- ダンピング防止税(1)
- ダンピング防止税(2)
- ダンピング防止税(3)
- 補助金相殺関税(1)
- 補助金相殺関税(2)
- 補助金相殺関税(3)
- 地域経済統合とWTO(1)
- 地域経済統合とWTO(2)
- 開発とWTO
- 農業とWTO
- サービス貿易協定(GATS)
- 貿易関連知的財産権協定(TRIPS)
教科書
「六法全書」として,下記条約集を授業に必ず携行すること。また,初回講義の前に,柳赫秀「国際経済法序論」『法学教室』2003年8月号99頁以下を読んでおくこと。このほかの資料は,下記「講義概要HP」を通じて適宜配布する(現在はアクセス制限付き,開講間近になったら一度制限を解除するので注意しておくこと。後にパスワード支給)。
基本経済条約集(第2版)
著者: 小寺彰・中川淳司(編)
出版社: 有斐閣,2014
2023年版不公正貿易報告書
著者: 経済産業省通商政策局
出版社: 経産省,2023(https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/tsusho_boeki/fukosei_boeki/report_2023/honbun.html)
参考書
講義国際経済法
著者: 柳 赫秀ほか
出版社: 東信堂,2018
WTO・FTA法入門: グローバル経済のルールを学ぶ (第2版)
著者: 小林友彦ほか
出版社: 法律文化社,2020