西洋法制史

法学部

LAW62100

コース情報

担当教員: 松本 尚子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火1

形式: オンデマンド授業+同時双方向型授業(Zoomなど)

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

40%

レポート

60%

詳細情報

概要

古代ローマから始まるヨーロッパの法学の展開を,現代日本における法学上のキーコンセプトの理解に供するかたちで追っていく。 古代ローマの法と社会,法曹と法学についての基本的な知識を最初の数回の授業で共有したのち,教科書から10余りのトピック(章)を抽出し,各授業で掘り下げていく。今年度は法学と裁判とが密接に結びついていたローマの法的思考を前半の中心に,公法学が発達していく近世以降のドイツの法学を後半の中心に据えて講義を行う。 講義は,世界史の予備知識を前提として進める。 講義スケジュールは,授業の進み具合によって変更することがある。

目標

現代日本の法学における重要トピックの歴史的な成り立ちや変遷を理解することにより,西洋法の思考方法を多角的に理解し,現行法制度や学説をよりよく分析・検討するため思考能力を養う。

授業外の学習

毎回授業中にフロアから質問や意見を募るため,教科書の該当章を精読して疑問点を特定しておくこと(これらの作業に要する時間の目安は,毎回2時間程度) 復習の一環として,毎回リアクションペーパーを受け付け,これに一定の加点をする(作成に要する時間の目安は1回30分程度)。 学期後半に課題レポートを作成する(時間的な目安としては,10時間程度)。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. オリエンテーション
  2. ローマ市民法の世界
  3. 古典期ローマ法曹と法学
  4. 註解
  5. 争点整理
  6. 所有
  7. 占有
  8. 窃盗
  9. 行政/警察
  10. 権力分立
  11. 主権/高権
  12. 連邦
  13. 君主制
  14. 正戦

教科書

授業開始までに下記の教科書を入手しておくこと。

  • キーコンセプト法学史:ローマ法・学識法から西洋法制史を拓く

    著者: 小川浩三ほか編著

    出版社: ミネルヴァ書房・2024年

参考書

  • 近世・近代ヨーロッパの法学者たち

    著者: 勝田有恒ほか編著

    出版社: ミネルヴァ書房・ 2008年

  • 概説 西洋法制史

    著者: 勝田有恒ほか編著

    出版社: ミネルヴァ書房・2004年

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