英米法 II*

法学部

LAW60440

コース情報

担当教員: 萬澤 陽子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 4クォーター

曜限: 火3, 金3

形式: オンデマンド授業+同時双方向型授業(Zoomなど)

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

50%

レポート

50%

詳細情報

概要

本授業は,アメリカの上場会社に適用される法(会社法・証券取引規制等)を学ぶことを通じて,日本の上場会社に適用される法(会社法・金融商品取引法等)の理解を深めることを目的とする。 履修にあたって,2023年度の「英米法I」を履修済みか,会社法・金融商品取引法を一通り学んだことがあることが望ましい。

目標

上場会社に適用される法(会社法・証券取引規制等)について,日米比較をすることで,両国の法制度に関する理解を得ること。

授業外の学習

【予習】レジュメ・資料をよく読んでおくこと。 【復習】予習として読んでおいた当該箇所をもう一度読み直して,自分の理解を確実なものにすること。

所要時間: 200分

スケジュール

  1. イントロダクション(1):日本の会社法・金融商品取引法からアメリカ法を考える 日本における会社法・金融商品取引法全体を概観する。
  2. イントロダクション(2):日本の会社法・金融商品取引法からアメリカ法を考える 日本における会社法・金融商品取引法に関する判例をいくつか取り上げ,検討する。
  3. イントロダクション(3):日本の会社法・金融商品取引法からアメリカ法を考える 日本における証券取引所の上場規則とその執行の意義について検討する。
  4. アメリカの会社法・証券取引規制の全体像(1) アメリカの会社法・証券取引規制全体について,連邦制の視点から概観する。
  5. アメリカの会社法・証券取引規制の全体像(2) アメリカの会社法・証券取引規制全体について,歴史的な視点から(blue sky lawから連邦規制の制定まで)概観する。
  6. アメリカの会社法・証券取引規制の全体像(3) アメリカの会社法・証券取引規制全体について,歴史的な視点から(1933年・34年法からSOX法に至るまで)概観する。
  7. アメリカの会社法の条文を読む(1) デラウェア州会社法の条文の目次から,アメリカ法の特徴を考える。
  8. アメリカの会社法の条文を読む(2) デラウェア州会社法の条文の「設立」部分から,アメリカ法の特徴を考える。
  9. アメリカの会社法の条文を読む(3) デラウェア州会社法の条文の「取締役・取締役会」部分から,アメリカ法の特徴を考える。
  10. アメリカの会社法の条文を読む(4) デラウェア州会社法の条文の「株主総会」部分から,アメリカ法の特徴を考える。
  11. アメリカの会社法の条文を読む(5) デラウェア州会社法の条文の上記以外の部分から,アメリカ法の特徴を考える。
  12. アメリカの会社の定款を読む(1) デラウェア州会社法のもと設立された会社の定款を読んでみる。
  13. アメリカの会社の定款を読む(2) デラウェア州会社法のもと設立された会社の定款を,日本の会社の定款と比較する。
  14. 総括 日米の法制度の比較のまとめをする。

教科書

教科書は特に指定しない。

    参考書

    • Corporations, 9th ed.

      著者: Alan R. Palmiter

      出版社: Wolters Kluwer, 2021

    • アメリカ法判例百選

      著者: 樋口範雄=柿嶋美子=浅香吉幹=岩田太編

      出版社: 有斐閣・2012年

    • アメリカ証券取引法[第2版]

      著者: 黒沼悦郎

      出版社: 弘文堂・2004年

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