環境訴訟法 I

法学部

LAW54200

コース情報

担当教員: 越智敏裕

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 水6

形式: オンデマンド授業+同時双方向型授業(Zoomなど)

レベル: 200

アクティブラーニング: なし

他学部履修: 可

評価方法

授業参加

10%

リアクションペーパー

10%

レポート

50%

小テスト等

30%

詳細情報

概要

民法及び行政法についての基礎的理解を確認しながら,主要な環境訴訟類型の判例・事例検討を通じて,様々な分野・段階における環境紛争を司法審査により解決する手法,すなわち環境訴訟の理論と実務を学ぶ。授業では,主として個別的な環境紛争解決を念頭に置くが,環境訴訟とりわけ環境行政訴訟の政策形成機能にも着目する。その際には,必要に応じ比較法としてアメリカの環境訴訟に触れる。時間の関係上網羅的に扱うことはできないが,水質汚濁(水俣病),大気汚染,生活妨害(騒音,日照・眺望・景観侵害等)等を巡る訴訟を可能な範囲で扱う予定である。なお,１年次生には難しいので,２年次以降の履修を強く勧める。

目標

各環境訴訟類型における基本的な法的処理を理解する。

授業外の学習

予習は不要。毎回,授業で扱った内容につき,指定教科書・レジュメ等の該当箇所を復習すること。

所要時間: ２４０分

スケジュール

) 水俣病国家賠償訴訟～環境訴訟の構造と概観(１)
) 水俣病国家賠償訴訟～環境訴訟の構造と概観(２)
) 環境訴訟法総論(１)環境民事訴訟①日照妨害
) 環境訴訟法総論(２)環境民事訴訟②眺望侵害
) 環境訴訟法総論(３)環境民事訴訟③景観侵害
) 環境訴訟法総論(４)続き,環境行政訴訟①
) レビュー・セッション①(オンライン・リアルタイム授業)
) 環境訴訟法総論(５)環境行政訴訟②
) 環境訴訟法総論(６)環境行政訴訟③
) 環境訴訟法総論(７)環境行政訴訟④
) 大気汚染訴訟(１)
) 大気汚染訴訟(２),シックハウス訴訟
) 公害紛争処理,環境ＡＤＲ
) レビュー・セッション②(オンライン・リアルタイム授業)
提出課題への取り組みとレポート等

教科書

越智敏裕『環境訴訟法第２版』(日本評論社,2020)

参考書

大塚直・北村喜宣編『環境法判例百選第３版』(有斐閣)