刑法各論*

法学部

LAW51000

コース情報

担当教員: 照沼 亮介

単位数: 4

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月4, 木4

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

レポート

30%

定期試験

定期試験期間中

70%

その他

①講義前半の内容を対象とし,範囲を指定した上で,中間試験に代替する,論述式のレポート提出を求める予定です(詳細については掲出します)。②期末試験については,やはり範囲を指定した上で,定期試験期間中に論述式形式で実施する予定です。 ①②の双方を必須とします。正当な理由なく①を提出しない場合,成績評価の対象とはならないので注意して下さい。 なお,試験結果・講評も掲示します。それらを受けての個別講評等についても可能な範囲で対応する予定ですので,希望者は積極的に申し出て下さい。 → いかなる科目であれ,「やったらやりっ放し」というのは最もよくありません。同じことを聞かれて同じ間違いを繰り返すということのないようにして下さい。

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詳細情報

概要

※刑事法学全体の中で,刑法学は犯罪の成否と刑罰に関する問題を取り扱います。このうち刑法総論では個々の犯罪類型すべてに共通する基礎理論,一般的な犯罪成立要件の問題を扱います。これに対して刑法各論では,その「個々の犯罪類型」の保護法益や各成立要件に関する問題を扱います。 ※講義形式で実施します。重要論点に関する,代表的な判例・学説の検討が中心となります。 ※総論と交錯する論点も多く,基本的な部分について一から説明を加えている余裕がないことから,極力総論についても学習済みであることを求めます。

目標

※法律学を専門的に学ぶのであれば,追求する結論に向けていかに説得力のある理由付けを加えることができるか,結論を異にする相手との間でも噛み合った議論を展開することができるか,といった能力を身に付けることが求められています。ここでは,そのために必要な論理的な思考力,及び重要な社会問題に対して法的にどのようにアプローチしていくべきかについて考える能力を身に付けることが目標となります。 ※司法試験等,国家試験受験を考えている方には,それなりに配慮した内容にする予定ですので,この機会に集中的に取り組んで基本的な知識・理解の修得に努めて頂きたいと思います。

授業外の学習

※LOYOLAの掲示板で事前に毎回のレジュメを掲示し,それに沿って進行します。 ※予習段階では,教科書の該当箇所やそこで例示されている判例などについて可能な範囲で目を通しておき,特に理解が追い付かない点をチェックしておいて下さい。 ※受講の際には,特に予習時に分からなかった点の説明を集中して聴き,しっかりノートをとる習慣をつけて下さい(重要です)。 ※さらに分からなかった点については授業終了後に質問するなどして,疑問点を極力後に残さないように心がけて下さい。質問はメールでも随時受け付けます。 ※刑法学に限った話ではないですが,「今,何が検討対象となっているのか」が分からなくなった場合には,必ずリーディングケースとなる具体的な事例に戻って下さい。具体的な問題や事案の解決のためにこそ法律学の議論が存在しているということを見失わないで頂きたいと思います。

所要時間: 目安として200分。

スケジュール

  1. ガイダンス+生命に対する罪
  2. 身体に対する罪
  3. 生命・身体に対する危険犯
  4. 自由に対する罪
  5. 住居等侵入罪
  6. 名誉毀損罪
  7. 信用・業務に対する罪
  8. 財産犯総説・占有概念
  9. 財産犯の保護法益
  10. (占有侵害罪における)不法領得の意思,窃盗罪
  11. 窃盗罪・器物損壊罪とその周辺
  12. 強盗罪①
  13. 強盗罪②
  14. 詐欺罪①
  15. 詐欺罪②
  16. 詐欺罪③,恐喝罪,横領罪①
  17. 横領罪②
  18. 横領罪③,預金に対する罪
  19. 背任罪①
  20. 背任罪②
  21. 盗品等関与罪
  22. 放火罪
  23. 偽造罪①
  24. 偽造罪②,風俗に対する罪①
  25. 風俗に対する罪②,公務執行妨害罪
  26. 司法作用に対する罪①
  27. 司法作用に対する罪②,職権濫用罪
  28. 賄賂罪
  29. 以上のほか,質問対応・答案の個別講評等も予定している。

教科書

※テキスト1(全範囲の判例・学説をきちんと把握しておきたい方)かテキスト2(網羅的でなくともよいので,ごく簡単に学修内容を確認しておきたい方)のいずれかを各自の用途に応じて選択して頂ければと思っています。 ただ,これら以外の体系書であっても構いません。その場合は必ず最新の版を用いて,判例の説明に対応できるようにしておいて下さい。 ※いずれにしても,比較的詳細なレジュメを用いてこれに則った形で進行します。そこで土台とされている,ないしは頻繁に言及されるような先生方の執筆された(特に最近の)教科書類でないと,受講に際して平素用いるという意味ではあまり参照価値がないかもしれません。 ※判例を頻繁に検討するため,テキスト3は毎回参照して頂くようお願いします。

  • 『刑法各論[第2版]』

    著者: 今井猛嘉ほか

    出版社: 有斐閣,2013年

  • 『一歩先への刑法入門』(各論部分)

    著者: 照沼亮介ほか

    出版社: 有斐閣,2023年

  • 『刑法判例百選Ⅱ各論[第8版]』

    著者: 佐伯仁志ほか編

    出版社: 有斐閣,2020年

参考書

書籍情報はありません。

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