親族法
法学部
LAW50800
コース情報
担当教員: 羽生 香織
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火3
形式: オンデマンド授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
定期試験
定期試験期間中
その他
・授業参加はMoodleのAMS機能を用いて視聴履歴を評価する。公開期間内に受講し,かつ,視聴後に「受講終了」+「すべてを送信して終了する」ボタンを押すこと。後日,ボタン押し忘れを申し出ても対応しない。 ・期末試験では記述問題を出題する。
詳細情報
概要
民法第4編「親族」に関する条文,制度,判例の展開,学説の議論状況について理解し,知識と思考方法を習得する。具体的には,夫婦・親子といた家族関係の発生あるいは解消とそれに伴う権利義務について学ぶ。さらに,家事事件手続法および人事訴訟法,家庭裁判所の実務についても言及する。 【授業方法】 ・オンデマンド教材の視聴 ・Moodleで講義当日から1週間視聴可(初回のみ2週間視聴可) 【資料の配布方法】 ・Moodle ・Loyola掲示板でMoodleのパスコード情報を履修生に周知する 【オンデマンド教材へのリンクの通知方法】 ・Moodleに画像をアップロードする 【質疑応答】 ・Moodleにおけるフォーラム機能を利用する
目標
家族紛争について,授業で学んだ基礎的な知識を用いて,今日の家族の実態を考慮しながら,自ら思考し結論を導く能力を養う。さらに,社会の変化や家族の多様化に伴い,法は新たな問題に直面している。具体的な事例を通して,家族と法の在り方を考える契機となることが望まれる。
授業外の学習
指定教科書等の該当箇所をよく読むこと。授業で扱う判例について判例百選や判例プラクティス民法等を参照すること。
所要時間: 授業1回あたり190分以上
スケジュール
- 家族法総論:家族法の意義,家族法の歴史等について学修する。
- 紛争解決手続:家事事件の解決方法について学修する。
- 婚姻の成立:婚姻の意義,実質的成立要件,形式的成立要件等について学修する。
- 婚姻の効果:夫婦の同居協力扶助義務,夫婦の氏,夫婦財産制等について学修する。
- 離婚の成立:離婚の方法等について学修する。
- 離婚の効果:財産分与や離婚後の子の監護等について学修する。
- 婚姻外関係:婚約,事実婚等について学修する。
- 実親子関係(1):嫡出推定・否認制度等について学修する。
- 実親子関係(2):認知,認知の訴え等について学修する。
- 養親子関係:成年養子,未成年養子(普通養子),特別養子等について学修する。
- 人工生殖子の親子関係:生殖補助医療で生まれた子の地位等について学修する。
- 親権(1):未成年の子に対する監護養育,財産管理等について学修する。
- 親権(2):児童虐待による親権制限等について学修する。
- 後見・扶養:成年後見,未成年後見,扶養等について学修する。
教科書
最新の六法を準備すること。 テキストは,令和4年民法改正を反映している以下の1または2のいずれかを準備ください。
NBS 家族法 [第4版]
著者: 青竹美佳=羽生香織=水野貴浩
出版社: 日本評論社・2023
ストゥディア民法7家族法
著者: 金子敬明=幡野弘樹=羽生香織
出版社: 有斐閣・2023
参考書
民法判例百選Ⅲ 親族・相続[第3版]
著者: 大村敦志ほか編
出版社: 有斐閣・2023
判例プラクティス民法Ⅲ 親族・相続[第2版]
著者: 松本恒雄ほか編
出版社: 信山社・2020