必修演習A(国際法)

法学部

LAW47107

コース情報

担当教員: 江藤 淳一

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火5

形式: 対面授業

レベル: 400

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

授業参加

60%

レポート

40%

その他

ゼミ論計画書の提出

0%

詳細情報

概要

いま私たちは,国際法があからさまに無視される事態を目撃している。いまに始まったことではないと言う人もいるかもしれない。しかし,国際社会の分断はきわめて深刻であり,国際法の機能不全を否定することはできない。このゼミでは,こういう問題意識を参加者が共有しつつ,さまざまな問題を考えることにする。 具体的には,第一に,国際法の基本的項目に関し,英語のテキストを講読して共通理解を深める。第二に,個別の具体的な問題に関しグループで検討し,意見交換を行う。具体的な問題としては,新たな技術を駆使した他国の内政への干渉,国家以外の集団による武力行使への対処,専制主義国家による国際犯罪,新たな兵器の規制に関する問題点,等々がある。 最終的には,各自が選ぶ問題に関しレポートをまとめてもらう。

目標

次の目標への到達をめざす。 ・英語の文献講読により国際法の基本問題に関し高いレベルの知識を獲得する。 ・具体的な紛争の解決に関し自らの考え方を示す能力を獲得する ・紛争解決に関するゼミ論にふさわしいテーマを探り分析する能力を獲得する。

授業外の学習

【予習】(所要時間・各回120分程度) ・指定されたテキストの該当箇所を読み,提示される質問に対する解答を準備する。 ・テーマ別のBlog等の問題提起について,グループでの検討と報告の準備を行う。 【復習】(所要時間・各回70分程度) ・各回で提起された問題点を整理して,さらに考察を深める。 ・文献講読やグループでの検討に加え,自ら資料を調べてレポートを作成する。

所要時間: 上記の準備のため授業1回あたり190分以上の学習時間を要する。

スケジュール

  1. 講義の進め方,講読の進め方,ゼミ論について説明などを行う。
  2. テキスト(1)例)内政不干渉の原則
  3. グループディスカッション(1)例)内政不干渉の原則
  4. テキスト(2)例)武力行使の禁止(2)例)武力行使の禁止
  5. グループディスカッション(2)例)武力行使の禁止
  6. テキスト(3)例)裁判権免除
  7. グループディスカッション(3)例)裁判権免除
  8. テキスト(4)例)自決権の原則
  9. グループディスカッション(4)例)自決権の原則
  10. テキスト(5)例)気候変動難民への対策
  11. グループディスカッション(6)例)気候変動難民への対策
  12. テキスト(6)例)軍事目標主義
  13. グループディスカッション(6)例)軍事目標主義
  14. ゼミ論計画書の発表

教科書

いまのところ下記のテキストを使用する予定だが,授業開始後,受講者の希望も考慮し,適宜,参考文献を指定し,Moodleを通じて配布することも考える。

  • International Law, 3rd ed,

    著者: A Henriksen

    出版社: Oxford University Press, 2021

参考書

書籍情報はありません。

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