憲法(統治機構)
法学部
LAW20500
コース情報
担当教員: 上田 健介
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水2
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
20%
定期試験
定期試験期間中
80%
詳細情報
概要
日本国憲法のもとでの統治機構について,立憲主義の諸原理や憲法史をふまえて解説・検討する。
目標
統治機構に関する基本的な法制・判例・学説について理解するとともに,その理解をもとに最近の問題についても自分なりに考察できるようになる。
授業外の学習
予習として,教科書の該当項目,判例集の該当判例の<事実の概要>及び<判旨>を読み,レジュメに目を通して概要を把握するとともに疑問点を明らかにしておく。 復習として,レジュメをベースに,教科書や判例集を利用して,判例や学説のポイントをまとめる。また,レジュメに付した復習問題を解いて理解を確認する。法科大学院志望者などは,参考文献を読んだり演習問題に取り組んだりして,理解を深める。 その他,Moodleを通じて適宜指示する。
所要時間: 190分
スケジュール
- 憲法と立憲主義・日本憲法史① 憲法とは何か,立憲主義の諸原理及び明治期における日本における受容等について扱う
- 日本憲法史②・国民主権と天皇制 日本国憲法の制定過程及び,それと密接に関わる国民主権・天皇制をめぐる問題などについて扱う
- 国民の政治参加と選挙① 参政権,選挙法の基本原則,投票価値の平等をめぐる問題などについて扱う
- 国民の政治参加と選挙② 具体的な各種の選挙制度の特徴および政党をめぐる問題などについて扱う
- 国会① 国会の地位と権限,とくに立法権に関連する諸問題などについて扱う
- 国会② 立法権以外の権限,国会の活動などについて扱う
- 国会③ 二院制,議院自律権,議員の特権などについて扱う
- 内閣 内閣の権限,組織,活動などについて扱う
- 天皇と議院内閣制 象徴天皇制,国事行為,議院内閣制,内閣の衆議院解散権などについて扱う
- 裁判所 司法権の意義,裁判所の組織と権能,司法権の独立などについて扱う
- 財政 財政立憲主義,租税法律主義,予算制度などについて扱う
- 地方自治 地方自治の本旨,地方公共団体の組織と権能などについて扱う
- 憲法保障 憲法保障の意義,抵抗権,国家緊急権,憲法改正,違憲審査制などについて扱う
- 平和主義 9条の成立経緯,戦争の放棄,日米安全保障体制などについて扱う
教科書
教科書として下記の2冊を指定しますが,好みに応じていずれか1冊を手元に置いてください。また,授業はレジュメを中心に行いますので,これら以外の教科書でも,標準的なものであれば,それを使って下さってかまいません。また,判例集も初学者向けの1冊を指定し,これに含まれていない判例はレジュメで補いますが,法科大学院への進学等を考えている受講生は,『憲法判例百選Ⅱ』を使っていただいても構いません。
『判例憲法〔第3版〕』
著者: 大石眞=大沢秀介編
出版社: 有斐閣,2016年
『憲法学読本〔第3版〕』
著者: 安西文雄=巻美矢紀=宍戸常寿
出版社: 有斐閣,2018年
『憲法判例50!〔第3版〕』
著者: 上田健介=尾形健=片桐直人
出版社: 有斐閣,2023年
参考書
書籍情報はありません。