刑法総論*
法学部
LAW20400
コース情報
担当教員: 伊藤 渉
単位数: 4
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月3, 木3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
定期試験
定期試験期間中
100%
詳細情報
概要
刑法は,犯罪となる行為及びそれに対して科される刑罰について規定する法である。 本講においては,主として刑法典第一編において規律されているところの,刑罰制度及び刑罰法令に関する一般的規律及び,犯罪の一般的成立要件について説明する。 授業に必要な資料の配布や,質問等の受付等は,moodleを用いて行うこととする。 受講に当たっては,LOYOLAの履修登録とは別に,moodleの登録キー(開講1週間程度前までにLOYOLAの授業掲示板にて連絡)を用いてコース登録を行うことが必要となる。
目標
・刑罰制度の概要につき理解すること。 ・刑罰法令に関する一般的規律につき理解すること。 ・犯罪の一般的成立要件としての構成要件該当性・違法性・有責性について理解すること。 ・犯罪の成立要件の拡張事由としての未遂・共犯,罪数論,適用範囲論について理解すること。
授業外の学習
・予習事項:該当条文,テキストの事前に指示された箇所及び,配布資料を読んでおく。 ・復習事項:重要論点及び関連判例について確認する。
所要時間: 予習1時間40分,復習1時間40分
スケジュール
- 刑法・刑罰の意義
- 刑罰制度
- 刑法の基本原理
- 罪刑法定主義の意義と諸原則
- 犯罪論の体系
- 構成要件該当性(総説)
- 構成要件該当性(構成要件要素)
- 構成要件該当性(因果関係)
- 構成要件該当性(不作為犯)
- 違法性(総説)
- 違法性(正当防衛と緊急避難【法的性格・防衛/避難状況・自招侵害/危難の扱い等】)
- 違法性(正当防衛と緊急避難【防衛/避難のための行為・防衛/避難の程度・過剰防衛/避難等】)
- 違法性(承諾による行為・正当行為)
- 有責性(総説)
- 有責性(故意・事実の錯誤)
- 有責性(過失)
- 有責性(違法性の錯誤)
- 有責性(責任能力・期待可能性)
- 未遂(総説・実行の着手)
- 未遂(不能犯)
- 未遂(中止犯)
- 正犯と共犯(総説・共同正犯)
- 正犯と共犯(狭義の共犯)
- 正犯と共犯(間接正犯等)
- 正犯と共犯(因果性・日常的関与・共犯関係の解消)
- 正犯と共犯(片面的共犯・承継的共犯・過失/不作為と共犯)
- 罪数論
- 刑法の適用範囲
教科書
以下に記載のもの。
刑法総論(第三版)
著者: 西田典之(橋爪隆補訂)
出版社: 弘文堂(2019)
参考書
開講時に説明する。