民法総則 II(代理,法人,期間,時効)【法律学科】

法学部

LAW10400

コース情報

担当教員: 善塔 章夫

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月4

形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

定期試験

定期試験期間中

100%

その他

*定期試験において指示された事項の不遵守は,成績評価上の減点事由となります。 *教員からの問いかけに対して挙手をして発言するなど積極的に授業に参加し貢献した者については,成績評価上,定期試験において獲得した素点とは別に,若干の加点を行う場合があります (成績評価全体の10%以内)。詳しくは授業の初回に説明します。

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詳細情報

概要

この講義では,民法総則のうち,代理,法人,期間,時効などのルールについて取り上げます。 対面で実施する授業のうち授業の後半にあたる第8回から第14回までの合計7回については,教員が質疑をし学生が応答するというかたちの双方向的なやり取りを通じて学習を進める,いわゆる反転授業を行います。実際に具体的な事案との関係で法ルールを運用するちからを身に着けるための訓練です。 この実践的な訓練を行うための前提として,受講者には,授業の前半でオンデマンドの動画教材を視聴してもらいます。授業第2回から第7回までの全6回については,オンデマンドの授業動画を視聴してください。さらに第9回以降に実施する反転授業を受講するための準備(予習)として,さらに複数のオンデマンドの動画教材を視聴してもらいます。これらは,この授業の内容を習得するために要求される予習復習全体(190分*14=2,660分)の一部を構成します。 要するに,この授業は,学期の前半においてはオンデマンドの動画を視聴することを通じて科目の内容についての知識を身につけ,学期の後半においては教員からの質疑に応答すること等の実践的な取り組みを通じて学期前半で学んだ法ルールの内容や運用方法についての理解を深めることを目指すものです。

目標

(1) 民法総則のうち,代理,法人,期間,時効などにかかわる法的ルールの内容やその制度趣旨を理解する。 (2) 上記領域に属する法制度について,判例や学説の立場を説明できる。 (3) 上記領域に属する法制度にかかわる具体的事例を法的に分析できる。

授業外の学習

予習として,教科書または参考書として掲げた書籍のうち,授業各回の内容に関連する箇所を読んでください。その際,教科書・参考書に掲載されている最高裁判例については,判例百選でその事案と判旨を確認してください。さらに適宜,オンデマンドの動画資料の視聴を進めてください。 復習にあたっては,授業で取り扱われた法制度等について,その要件効果,制度趣旨,判例の示した解釈論などを自ら説明することができるか確認してください。うまく説明できない箇所については教科書等に立ち返り,知識の定着と整理を図ってください。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 授業全体のガイダンス(動画資料の閲覧方法,反転授業についての説明を含む),民法総則の基礎の基礎についてのレクチャー *以下はあくまでもシラバス作成時点における予定であり,授業全体の進捗状況を踏まえたり学生との質疑応答を通じてその理解度を確認したりすること等を通じて変更することがありうる。
  2. オンデマンドの授業動画の視聴その1(法律行為の無効と取消し) *受講者は,オンデマンドの授業動画その1からその6までのほか,第9回以降に実施する反転授業を受講するための準備・予習として,さらに複数のオンデマンドの動画を適宜視聴する(条件と期限,消滅時効,法人,権利能力なき社団,取得時効など)
  3. オンデマンドの授業動画の視聴その2(代理総論)
  4. オンデマンドの授業動画の視聴その3(有権代理)
  5. オンデマンドの授業動画の視聴その4(無権代理,表見代理(109条))
  6. オンデマンドの授業動画の視聴その5(表見代理(110条,112条))
  7. オンデマンドの授業動画の視聴その6(無権代理人の責任,無権代理と相続)
  8. 反転授業その1:民法総則Ⅱの総ざらい,民法総則Ⅱ全体の理解の確認(教員から学生への質疑),オンデマンドの動画を視聴した上での疑問点の解消(学生から教員への質問) *第8回以降は,受講者がすべてのオンデマンドの動画の視聴を終えていることを前提として,反転授業(教員が質疑をし学生が応答するというかたちの双方向的なやり取りを通じて学習を進め理解を深めるもの)を実施する。
  9. 反転授業その2:代理,条件と期限にかかわる諸問題
  10. 反転授業その3:債権の消滅時効にかかわる諸問題
  11. 反転授業その4:法人にかかわる諸問題
  12. 反転授業その5:権利能力なき社団にかかわる諸問題
  13. 反転授業その6:所有権の取得時効にかかわる諸問題
  14. 反転授業その7:民法総則Ⅱの総合問題

教科書

最新版の六法を手元に用意してください。また,下記判例百選を用意してください。

  • 民法判例百選Ⅰ 総則・物権 第9版

    著者: 潮見佳男=道垣内弘人編

    出版社: 有斐閣,2023年

参考書

予習復習に役立てるため,下記参考書を手元に置いて適宜参照するようにしてください。

  • 民法の基礎Ⅰ 総則 第5版

    著者: 佐久間毅

    出版社: 有斐閣,2020年

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