民法総則 I(自然人,物,法律行為)【法律学科】
法学部
LAW10200
コース情報
担当教員: 永下 泰之
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月4
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
定期試験
定期試験期間中
60%
小テスト等
40%
詳細情報
概要
本講義では,民法全体を概観した上で,「民法総則」とよばれる部分の前半部分について,基本的な内容を概観する。 民法総則は,民法の共通ルールであり,民法の冒頭部分に規定されていることから,はじめに学ぶことが多いが,その実,極めて抽象性が高いため,ややもすると何を学んでいるのかわからなくなることも多い。そのため,受講にあたっては,常に具体的なケースを想定しながら進めていく。 なお,2017年改正後の民法を中心に解説を行うが,改正前後の規律は連続性を有するものであることから,改正前の条文も適宜参照する。
目標
民法の基本概念である人・物・法律行為につき,基本的な理解を得ることを目標とする。また,それぞれの基礎知識および法的思考力を獲得するとともに,具体的事例に適用できる能力を身につけることも目標となる。
授業外の学習
講義前には,レジュメ(Moodleにアップロード)に目を通し,条文を確認するとともに,指定教科書の該当箇所で基本事項を確認すること。講義後は,指定教科書の該当箇所を再読するほか,参考文献を読むなどして,知識の定着を図ること。 予習・復習時間とも毎週授業時間と同等の時間が必要となる。
所要時間: 予習・復習には,190分以上の学習時間を要する
スケジュール
- イントロダクション:ガイダンスおよび民法概観
- 民法入門(1):債権法の概観
- 民法入門(2):物権法・家族法の概観
- 一般原則:公共の福祉・信義則・権利の濫用
- 権利能力:権利能力の始期・終期,失踪宣告
- 意思能力,行為能力(1)未成年者など
- 行為能力(2):成年後見制度
- 権利の客体(物),法律行為(1):法律行為の種類・解釈
- 法律行為(2):公序良俗違反,強行規定違反,無効と取消し
- 意思表示(1):心裡留保,虚偽表示(1)
- 意思表示(2):虚偽表示(2)
- 意思表示(3):錯誤
- 意思表示(4):詐欺,強迫
- 民法と消費者契約法
教科書
必ず最新版の六法を用意すること。 講義資料は,Moodleにアップロードする。
民法の基礎1 総則[第5版]
著者: 佐久間毅
出版社: 有斐閣・2020年
参考書
民法判例百選Ⅰ 総則・物権[第9版]
著者: 潮見佳男・道垣内弘人
出版社: 有斐閣・2023年
START UP民法①総則 判例30!
著者: 原田昌和ほか
出版社: 有斐閣・2017年