プロジェクト・ゼミB(身体・スポーツ文化論コース)
文学部
HUM60820
コース情報
担当教員: 吉田 美和子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月4
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
レポート
詳細情報
概要
本授業は「身体・スポーツ文化論コース」のまとめとして,スポーツやダンス,演劇を含むパフォーマンス,道といわれるあらゆる技芸(Arts)だけでなく,文学や哲学,宗教,歴史やメディアに潜在し,あるいは表象される身体性をテーマとします。 今年度のゼミでは,「身体技法」における身体の学びの意味を探ることを通して,今,存在意義そのものが大きく問われているわたしたちの身体(存在)が何処に向かおうとしているのか,その行方を探求します。担当者の専門であるソマティクス―物としての身体(Body)だけではなく,心,スピリチュアリティを含む「からだ(soma)」を研究領域とする学び―の紹介を軸としながら,多様な西洋の身体技法や,東洋のソマティクスを体験し,国外の実践家と討議を行うなかで,受講者は各自の関心テーマを追ってください。受講生の関心の在り方によっては,坐禅や多様な身体技法のフィールドワーク,あるいはワークショップを行います。
目標
受講生が自ら研究テーマを設定し,研究の視点を明確にしながら具体的な方法論に沿って論文をまとめ,その成果をプレゼンテーションで発表し,他者とディスカッションする経験をすること。受動的な知から踏み出し,自ら生み出された問いをめぐって他者と出会う経験をすることを目標とする。
授業外の学習
毎回の授業後は以下の学習(合計190 分)を行うことが求められる。 ・授業内で言及された文献や参考資料を読む(30分) ・講義や実習に関わる事前資料を読み,関連する情報について調べる(40分) ・研究のための資料収集やフィールドワークを含めた体験学習を自主的に行う(120分)
所要時間: 授業1回あたり190分以上
スケジュール
- ガイダンス:身体文化の研究史と参考文献の紹介,各受講生の問題意識の確認
- 「身体・スポーツ文化」を概観するー身体文化のパースペクティブと身体知 一人称・二人称・三人称の身体とは何か
- 「身体・スポーツ文化」理解のための方法論 身体技法はどのように分析・研究されてきたのか。研究の限界と可能性
- 「身体・スポーツ文化」理解のための基礎学 世界の身体技法とその伝承と実践。そこから何を学ぶのか。
- ゼミ研究のためのディスカッション(問題意識のテーマ化)
- ゼミ研究のための打合せ(各テーマへの質疑)※ディスカッション
- ゼミ研究のための打合せ(仮説の発表)※ディスカッション
- ゼミ研究のためのガイダンス(検証方法の検討)
- ゼミ研究①受講者の発表
- ゼミ研究②受講者の発表
- ゼミ研究③受講者の発表
- レポート作成と中間報告
- 成果発表と質疑応答
- 個々の関心あるテーマについて,発表したレポートをまとめる
教科書
資料は授業内で適宜配布する。
参考書
身体文化のイマジネーション―デンマークにおける「身体の知」
著者: ヘニング・アイヒベルグ,清水諭訳
出版社: 新評論,1997