ジャパノロジー概論

文学部

HUM60610

コース情報

担当教員: 大川 裕子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

リアクションペーパー

30%

その他

・各回授業のリアクション提出方法は担当教員によって異なるため,各教員の指示に従うこと。 ・学期末に授業内容に関連する作品を制作して提出してもらう。 ・授業の評価については,各回授業の受講情況(出席・授業への積極性・リアクションの内容)と最終課題から総合的に判断する。

50%

詳細情報

概要

・文学部横断型人文学プログラムのジャパノロジーコースでは,ステレオタイプな言葉やイメージでは一括りにできない列島文化の〈内なる多様性〉,アメリカ,ヨーロッパ,アジアなどとの間に紡がれた〈外からの多様性〉を交差させ,まったく新しい〈日本像〉を発見・構築し,発信してゆくことを目的としている。本授業では,文学・歴史・民俗,宗教・思想・現代文化などを通じた多様な視座を軸に,これを実現しつつ,上智的なジャパノロジーの全体像を示す。 ・一方通行の講義だけでなく,グループ・ディスカッションやエクスカーションなどの試みを積極的に採り入れる。最終回に担当教員によるクロストークを試みたい。 ・最終課題では,ジャパノロジーをテーマに自由に表現した作品(研究レポート,動画,創作,その他)を課す。受講者は各学科の担当教員の指導を受けつつ,授業内容を参考に,作品の完成を目指すこと。

目標

① 日本文化をめぐる内からの多様性,外からの多様性とは何かを,具体的に理解できる。 ② 文学部横断型プログラムの方針を理解し,「人文学」の視点からジャパノロジーを考えることができる。 ③授業での学びを通じ,ステレオタイプの日本像を批判的に捉え返すことができる。 ④ 教員や他の受講生との意見交換を通じ,自分の見解を明瞭に整理し,自由かつ的確な方法で表現できる。

授業外の学習

① 各テーマの内容を一貫した流れのもとに理解できるよう,適宜参考文献などで補足しつつ,予習・復習しておくことが求められる。 ② 授業を通じて自分の研究テーマを定め,調査・研究を進めてレポートへまとめてゆく。6月頃に簡単な構想を提出してもらい,各担当教員と相談しながら作品の完成を目指す。 授業の準備(60分)・復習(60分),最終課題の制作準備(70分)として毎回190分程度を要する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. ガイダンス:授業の進め方:(史学科:大川裕子) *授業計画は,授業中に告知の上,変更されることがある。
  2. 総論:ジャパノロジーの見取り図について:(大川) 「私たちの日本イメージ&グループトーク」
  3. 宗教・思想・哲学からの視座①(哲学科:寺田俊郎) 「そうだ京都,行こう!」
  4. 宗教・思想・哲学からの視座②(寺田) 「〈日本人〉のアイデンティティー」
  5. 国語学・国文学からの視座①(国文学科:本廣陽子 ) 「日本文学と自然」
  6. 国語学・国文学からの視座②(本廣 ) 「文学解釈の変容―『伊勢物語』を例に」
  7. 歴史学:民俗学からの視座①(史学科:北條勝貴) 「フィールド=過去/現在の狭間に立って」
  8. 歴史学・民俗学からの視座②(北條) 「四谷キャンパス周辺をさまよう」 * 実施日時は,状況に応じて変更する可能性がある。
  9. ドイツからの視座:「ドイツの日本学」(独文学科:シェレター・クリストファー)
  10. フランスからの視座+アニメ作品「セザンヌの絵画から深夜アニメへ」(哲学科:川口茂雄)
  11. アメリカからの視座+アニメ作品「『ダンボ』から深夜アニメへ」(川口)
  12. サブカルチャーからの視座①「ゴジラ論」(非常勤:助川幸逸郎)
  13. サブカルチャーからの視座②「アイドル論」(助川)
  14. クロストーク:「多様性」をどう考えるか(全教員)

教科書

とくに定めない。必要な資料は毎回配付する。

    参考書

    各回の内容に応じて適宜紹介してゆく。

    • 東アジアの歴史ーその構築

      著者: ラインハルト・ツェルナー著(植原久美子訳)

      出版社: 明石書店,2009年

    • 〈日本幻想〉表象と反表象の比較文化論

      著者: 野田研一 編

      出版社: ミネルヴァ書房,2015年

    • ジャポニスム—流行としての「日本」—

      著者: 宮崎克己

      出版社: 講談社現代新書,2018年

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