司法福祉論
総合人間科学部 - 社会福祉学科
HSS66500
コース情報
担当教員: 宣 善花
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木2
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
10%
授業内期末試験
授業期間中
70%
小テスト等
20%
詳細情報
概要
本講義では犯罪の動向と刑事司法制度の仕組みを把握し,犯罪者処遇や被害者支援について学ぶ。まず,司法統計から犯罪の動向を把握した上,刑事司法の近年の動向と司法福祉の意義について理解する。また,刑事司法の制度概要と課題,関連機関と専門職の役割について検討する。さらに,犯罪被害者の実情と支援について検討し,刑事司法制度の今後のあり方について考察する。
目標
１)刑事司法の近年の動向と制度の仕組みを理解する。 ２)刑事司法の制度に関わる関係機関等の役割について理解する。 ３)司法福祉の現状と課題について考察を深める。
授業外の学習
１)Moodle に掲示された講義資料を印刷して,授業前までに読んでおくこと。 ２)授業前に教科書や参考文献の該当箇所を事前に読んでおくこと。 ３)授業後には,多様な文献に触れ,授業内容の理解を深めること。
所要時間: 190分
スケジュール
- ガイダンス・イントロダクション :犯罪の動向
- 刑事司法の動向 司法福祉の意義 修復的司法
- 刑事司法① 刑法・刑事訴訟法 :基本原理,刑罰,司法手続,刑事裁判,裁判員裁判
- 刑事司法② 矯正と福祉の連携 :矯正処遇,出口支援,特別調整
- 少年司法① 少年法・児童福祉法 :基本原理,特定少年,児童福祉領域への対応
- 少年司法② 少年非行・家庭裁判所 :少年司法手続,少年鑑別所,少年院での処遇
- 関係機関・専門職の役割と連携(１) :前半のまとめ,小テスト(予定)
- 更生保護制度① 概要・生活環境調整 :入口支援,事前調整
- 更生保護制度② 仮釈放・保護観察 :手続,社会内処遇
- 医療観察制度 概要・手続 :触法精神障害者,精神保健福祉法
- 犯罪被害者① 実情 :児童虐待,DV,ストーカー
- 犯罪被害者② 支援と法的地位 :基本理念,損害回復,情報提供,保護,手続関与,経済的支援
- 関係機関・専門職の役割と連携(２) :事例紹介,後半のまとめ
- 期末試験
教科書
伊藤冨士江編著『司法福祉・実践と展望ー少年司法,刑事司法,医療観察,被害者支援ー』ぎょうせい 2021年
令和5年版犯罪白書(法務省HPから閲覧可)
著者: 法務総合研究所編
出版社: 法務省 2023年
参考書
その他の参考文献は授業内で紹介する。
『ビギナーズ刑事政策 第3版補訂版』
著者: 守山正・安部哲夫〔編著〕
出版社: 成文堂 2023年