精神保健学
総合人間科学部 - 社会福祉学科
HSS66000
コース情報
担当教員: 渡辺 俊之
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金1
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
レポート
その他
授業参加については,最終レポートへの講義内容の反映により,評価します。
詳細情報
概要
オンライン・オンデマンドと対面による講義形式 精神保健学は,現在成立途上の学問です。本来「メンタルヘルス=精神の健康」をその対象とする学問であるはずですが,「精神保健学」の教科書を見ても,その内容は,精神医学,心理学,公衆衛生学,関連法規等々からの借用が大部分を占めています。 しかし,一方で「メンタルヘルスの不全」の問題は,社会の中で現実 に拡大しています。私自身も精神科医として個人,家族,大学,企業内など様々な領域でのメンタルヘルスに関わってきました。 この講義では,私が臨床家として実際に経験した様々な状況をお話いたします。それをもとにして,個人のメンタルヘルス,家族のメンタルヘルス,大学・企業など集団のメンタルヘルス,都市のメンタルヘルス,メンタルヘルスとコミュニケーション等について考え,さらに,講義全体を通して,「精神の健康とは何か」について皆さんに考えていただきたいと思います。
目標
精神保健に関しての全般的知識を修得する。 現在の日本におけるメンタルヘルスの問題を理解し,また,メンタルヘルスを仕事とすることに対する認識を持つ。 上記の理解のもとに,精神の健康とは何かに対する考察をおこない,それを表現できる。
授業外の学習
【予習】100分 ・講義前にテキスト該当部分を熟読する。 【復習】90分 ・講義を振り返り,精神保健福祉について考察する。 ・セメスター末に最終レポートを作成する。
所要時間: 190分
スケジュール
- 心の健康とは何か
- 精神分析から見た心の構造と機能1 : 意識と無意
- 精神分析から見た心の構造と機能2 : 情動,自我と超自我
- システム理論から見たメンタルヘルス1:システム理論総論
- バイオサイコソーシャルモデル
- 家族とメンタルヘルス
- 仕事とメンタルヘルス
- 知っておくべき精神疾患1(統合失調症とうつ病)
- 知っておくべき精神疾患2(神経症,発達障害,パーソナリティ症)
- これだけは知っておくべき精神疾患3(トラウマとPTSD)
- 職種特性:精神科医,看護師,精神保健福祉士,公認心理師,他)
- 画像で学ぶ精神療法
- 画像で学ぶ家族療法
- まとめと総括
教科書
各授業で使うスライドPDF
ケアを受ける人の心を理解するために
著者: 渡辺俊之
出版社: 中央法規出版,2004
介護者と家族の心のケア:介護家族カウンセリングの理論と実践
著者: 渡辺俊之
出版社: 金剛出版,2005
精神保健
出版社: 中央法規
参考書
書籍情報はありません。