社会福祉演習IV*
総合人間科学部 - 社会福祉学科
HSS60802
コース情報
担当教員: 堀越 由紀子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 3クォーター
曜限: 火3, 火4
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
その他
事後課題
詳細情報
概要
現在,ソーシャルワークは,社会福祉や保健・医療をはじめ,教育,司法,産業,国際支援などさまざまな分野に広がっています。この授業では,そのようなソーシャルワークの実践について,事例を素材に理論を活用しながら検討・研究します。 具体的には,事例に表されている「人々(いわゆるクライエントと呼ばれる人々)の状況」「ソーシャルワーカーの状況」「実践現場の状況」「社会環境やリソースの状況」がどのようになっているのかを捉え,自分ならどのようなソーシャルワーク実践を展開するだろうか・・というスタンスで考えを巡らせ,他受講者と一緒にディスカッション,ロールプレイなどを行なって,検討・研究していきます。 検討・研究にあたっては,ソーシャルワーク理論,実践モデルに関する知識をはじめ,隣接分野の諸知識を活用します。とくに,生物・心理・社会モデル(bio-psycho-social Model)に基づく包括的アセスメント,ストレングス視点にもとづくケースマネジメント,家族システム論,ナラティブアプローチなどを想定しています。
目標
この授業の到達目標は,下記のとおりです。 ① ソーシャルワーク実践の多様性を知る。 ② 実践は多様であっても,ソーシャルワークには普遍性のある枠組みがあることを理解する。 ③ 事例を紐解き,課題を抽出し,クリティカルに検討する力をつける。 ④ 実践と理論を往還する力をつける。
授業外の学習
【予習】 授業の前に,事例,説明資料,文献等を配布するので,あらかじめ目を通し,不明な点があれば自身で調べ学習をしてください。事例には設問を付しておくので,あらかじめ取り組んでおいてください(なお,初回授業においては事例の事前配布はありません)。 【復習】 授業内容を復習し,事例検討の事後課題に取り組んでください。
所要時間: この授業には,予習と複数を合わせて,1回あたり190分程度の授業外学習を必要とします。
スケジュール
- 授業のガイダンス アイスブレイク ソーシャルワーク実践体系と理論について(講義)
- ソーシャルワーク実践事例の検討方法 サンプル事例の提示
- つ目の事例 障がいを持って地域で暮らす 事例の概要とソーシャルワーク実践の理解
- つ目の事例 障がいを持って地域で暮らす ソーシャルワーク理論:ストレングスモデル ソーシャルワーク実践の可能性
- 2つ目の事例 高齢者とケアラー家族 事例の概要とソーシャルワーク実践の理解
- 2つ目の事例 高齢者とケアラー家族 ソーシャルワーク理論:バイオ・サイコ・ソーシャルモデル ソーシャルワーク実践の可能性
- つ目の事例 がんと共に生きる 事例の概要とソーシャルワーク実践の理解
- つ目の事例 がんと共に生きる ソーシャルワーク理論:ナラティブアプローチ ソーシャルワーク実践の可能性
- つ目の事例 子どもと家庭 事例の概要とソーシャルワーク実践の理解
- つ目の事例 子どもと家庭 ソーシャルワーク理論:サインズ・オブ・セイフティアプローチ ソーシャルワーク実践の可能性
- つ目の事例 ソーシャルワークの定型化 事例の概要とソーシャルワーク実践の理解
- つ目の事例 ソーシャルワークの定型化 ソーシャルワーク理論:クリティカル・ソーシャルワーク ソーシャルワーク実践の可能性
- 5つの事例の振り返り 実践の諸要素:理論,スキル,価値,実践
- 授業のまとめ ソーシャルワーク実践への展望
教科書
指定しません。
参考書
提示したもの以外は授業内で紹介します。
Social Work Treatment: Interlocking Theoretical Approaches 6th.ed.
著者: Francis J. Turner
出版社: Oxford Univ Pr/2017