社会福祉演習III*
総合人間科学部 - 社会福祉学科
HSS60702
コース情報
担当教員: 平野 寛弥
単位数: 4
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火3, 火4
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
リアクションペーパー
レポート
その他
出席を重視し,80%以上の出席がない場合は単位を認定しない。学習したことがレポートに正しく反映しているかどうかが評価の基準である。レポートについては授業の中で指示する。
詳細情報
概要
[授業の目的・ねらい] ソーシャルワーク実践に必要な知識と技術の統合を行い,専門的援助技術として概念化,理論化し,体系立てることができる能力を習得する。社会福祉士に求められる価値規範を理解し,倫理的な判断能力を養う。支援を必要とする人を中心とした分野横断的な総合的かつ包括的な支援について,実践的に理解する。 [授業全体の内容の概要] 社会福祉実習IA・IBを行うための準備として,次に掲げる具体的な課題別のソーシャルワーク事例(集団に対する相談援助事例を含む)を活用し,支援を必要とする人が抱える複合的な課題に対する,総合的かつ包括的な援助について実践的に習得する。課題としては,虐待,引きこもり,貧困,認知症,終末期ケア,災害時,その他危機状態にある相談援助事例(権利擁護活動を含む)を検討する。 これらの事例等を題材として,次に揚げる具体的なソーシャルワークの場面及び過程を想定した実技指導を行う。すなわち,ケースの発見,インテーク,アセスメント,プランニング,支援の実施,モニタニング,終結とアフターケアである。実技指導にあたっては,アウトリーチ,チームアプローチ,ネットワーキング,コーディネーション,ネゴシエーション,ファシリテーション,プレゼンテーション,ソーシャルアクションを含める。
目標
複数の事例を学ぶことにより,支援を必要とする人が直面する課題の特殊性と共通性を理解している。危機的な状況下での支援の展開プロセスにおける倫理的判断について説明できる。分野横断的,総合的な支援の展開で用いる技法の種類と用いる理由,効果等について説明できる。
授業外の学習
事前に,各授業回で取り上げるテーマに関する文献等を読んでおくこと。 プレゼンテーション担当に際し,事前に教員と打ち合わせを行うこと。 講義内容を振り返り,考察を深め,レポートを作成すること。
所要時間: 授業復習60分,リアペ作成20分,授業に関連する文献閲読,情報収集(レポート準備を含む)110分
スケジュール
- オリエンテーション。授業の概要を理解する。講義と集団指導。 以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。
- 児童虐待の事例で学ぶ(1) 個別・集団指導およびロールプレイを含む演習形式による。以下の回も同様。
- 児童虐待の事例で学ぶ(2)
- 児童虐待の事例で学ぶ(3)
- ドメスティック・バイオレンスの事例で学ぶ(1)
- ドメスティック・バイオレンスの事例で学ぶ(2)
- ドメスティック・バイオレンスの事例で学ぶ(3)
- ひきこもりの事例で学ぶ(1)
- ひきこもりの事例で学ぶ(2)
- ひきこもりの事例で学ぶ(3)
- 低所得・貧困の事例で学ぶ(1)
- 低所得・貧困の事例で学ぶ(2)
- 低所得・貧困の事例で学ぶ(3)
- 認知症の事例で学ぶ(1)
- 認知症の事例で学ぶ(2)
- 終末期ケアの事例で学ぶ(1)
- 終末期ケアの事例で学ぶ(2)
- 終末期ケアの事例で学ぶ(3)
- 災害時の事例で学ぶ(1)
- 災害時の事例で学ぶ(2)
- 災害時の事例で学ぶ(3)
- 滞日・在日外国人の事例で学ぶ(1)
- 滞日・在日外国人の事例で学ぶ(2)
- 滞日・在日外国人の事例で学ぶ(3)
- アウトリーチとチームアプローチ
- ネットワーキング,コーディネーション,ネゴシエーション
- ファシリテーション,プレゼンテーション
- ソーシャルアクション
教科書
教科書指定はありません
参考書
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集(2021)ソーシャルワーク演習[社会専門],中央法規(購入は任意)