児童家庭福祉論
総合人間科学部 - 社会福祉学科
HSS51600
コース情報
担当教員: 新藤 こずえ
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火6
形式: オンデマンド授業
レベル: 100
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
詳細情報
概要
子どもや家庭に対する支援と子ども・家庭福祉制度について理解する。具体的には,現代社会における子どもを取り巻く諸問題(貧困,虐待,障害,いじめ,不登校など)の現状や,子どものための福祉の理念や権利保障,子ども家庭福祉にかかわる法制度および実際の支援体制について学ぶ。 本科目では,フォーラムを用いたリアクションコメントの提出を求めるとともに,その内容にもとづいて受講生同士の相互理解を推進する取り組みを行う。
目標
①子どもが権利の主体であることを踏まえ,児童・家族の生活とそれを取り巻く社会環境について理解する。 ②児童福祉の歴史と児童観の変遷や制度の発展過程について理解する。 ③子どもや家庭福祉に係る法制度について理解する。 ④子ども家庭福祉領域における支援の仕組みと方法について理解する。 ⑤子ども・家庭の生活課題を踏まえて,適切な支援のあり方を理解する。
授業外の学習
児童福祉に関わる情報を,ニュース,新聞,インターネット,図書,文献,資料などから収集し,自分なりの視点で解釈し理解できるようにすること。
所要時間: 教科書を事前に読み,各回のテーマに関する情報収集を行う120分,復習とリアぺ作成に70分
スケジュール
- オリエンテーション,イントロ:子ども・家族とは何か ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる
- 現代社会と子ども・家庭(1)少子化対策と子育て支援
- 現代社会と子ども・家庭(2)子どもの貧困
- 子ども家庭福祉の歴史(1)前近代から現代
- 子ども家庭福祉の歴史(2)子どもの権利と福祉
- 子どもを守るしくみ:子ども家庭福祉にかかわる法制度と実 施体制の概要
- 子ども・家庭に関わる福祉(1)児童虐待対策
- 子ども・家庭に関わる福祉(2)社会的養護と児童福祉施設
- 子ども・家庭に関わる福祉(3)障害のある子どもと家族への支援
- 子ども・家庭に関わる福祉(4)障害のある若者への支援
- 子ども・家庭に関わる福祉(5)ひとり親家庭の福祉
- 子ども・家庭に関わる福祉(6)非行少年への支援
- 子ども・家庭への相談援助活動:スクールソーシャルワークを中心に
- 子ども・家族に関わる近年の動向,まとめと振り返り
教科書
指定テキストとして教科書1を使用します。2022年2月に第2版が発売されています。
子ども家庭福祉―子ども・家族・社会をどうとらえるか
著者: 垣内国光・岩田美香・板倉香子・新藤こずえ編
出版社: 生活書院・2022年
参考書
野田正人・相澤 仁・岩田美香・板倉香子編(2023)『子どもたちが望む「家庭的支援」児童自立支援施設の職員と子ども調査から』生活書院 松本伊智朗・湯澤直美編(2019)『生まれ,育つ基盤―子どもの貧困と家族・社会』明石書店 小西祐馬・川田学編(2019)『遊び・育ち・経験―子どもの世界を守る』明石書店 佐々木宏・鳥山まどか編(2019)『教える・学ぶ―教育に何ができるか』明石書店 山野良一・湯澤直美編(2019)『支える・つながる―地域・自治体・国の役割と社会保障』明石書店 杉田真衣・谷口由希子(2020)『大人になる・社会をつくる―若者の貧困と学校・労働・家族』明石書店