雇用政策論
総合人間科学部 - 社会福祉学科
HSS51400
コース情報
担当教員: 丸山 桂
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木3
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
授業内期末試験
授業期間中
その他
授業参加は課題提出,リアペ,クイズ,ディスカッションの参加状況等を含む。5回以上の欠席の場合,成績評価はFとなる。
詳細情報
概要
本講義では,社会福祉領域と接続する労働市場の動向や就労支援の制度,現状と課題について取り扱う。主なトピックスとしては,①日本の労働市場・雇用政策の理論と現状,②労働市場における差別理論(統計的差別とシグナリング),社会福祉政策との接点として,③就業形態の多様化と格差問題,④ワークライフバランス,⑤生活保護制度における就労支援制度,⑥障害者就労支援と障害者雇用,⑦高齢者就業など,日本がかかえる雇用政策の現状と課題と学ぶ。あわせて,各就労支援制度とその実際の運用,就労支援における多様な機関や専門職の役割を解説する。 授業は,moodleにおける資料掲示と講義,レポート・課題提出の形で進める。アクティブラーニングとして,グループディスカッションとリアクションペーパーの提出がある。
目標
①労働市場,雇用政策の基礎的な理論と制度について説明できる。 ②日本の労働市場の現状と問題について,理論と実証(統計資料等)を踏まえ,適切に説明できる。 ③日本の就労支援制度とその運用,就労支援における多様な機関や専門職の役割について説明できる。
授業外の学習
予習として配布資料の精読と事前課題への取り組みに90分,復習として授業内容の振り返り,リアクションペーパーの提出,クイズの復習に100分を要する。
所要時間: 190分
スケジュール
- ガイダンス/労働市場を見る上での基礎的な指標,日本の労働市場の現状と課題 ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数が変更することがありうる。
- 日本の雇用政策と法規制
- 労働市場の差別理論,採用問題
- 就業形態の多様化と格差問題①
- 就業形態の多様化と格差問題②
- 失業問題①失業発生のメカニズム
- 失業問題②失業対策,雇用保険
- 女性労働,男女雇用機会均等法
- ワークライフバランス,治療と仕事の両立問題
- 低所得者・生活保護受給者への就労支援①生活保護の就労支援制度,実施体制
- 低所得者・生活保護受給者への就労支援②求職者支援制度,生活困窮者自立支援制度他
- 障害のある人への就労支援,障害者雇用政策
- 高齢者就業,まとめ
- 授業内期末試験
教科書
特に指定しない。
参考書
清家篤・風神佐和子『労働経済』東洋経済新報社,2020年
「働くこと」を思考する
著者: 久米功一
出版社: 中央経済社,2020年
労働経済白書
著者: 厚生労働省
出版社: 各年版(インターネットで公表)
働く女性の実情
著者: 厚生労働省
出版社: 各年版(インターネットで公表)