社会福祉政策論

総合人間科学部 - 社会福祉学科

HSS50700

コース情報

担当教員: 平野 寛弥

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 木4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

60%

レポート

40%

その他

リアクションペーパーは,毎回の講義終了時に提出するリアクションと,他の受講者のリアクションへのコメントで評価する.

0%

詳細情報

概要

本科⽬では,現代社会の特徴を踏まえたうえで,それが⽣み出すさまざまな社会問題への 対応として実施される福祉政策について学ぶ.相互依存のなかで⽣きる我々の⽣活は,さまざまな社会変動を受けて,⾃分の⼒だけでは解決できない問題にさらされるため,それに対する社会的対応として「福祉政策」の実施が必要となる.そうした福祉政策がどのような概念や理念から構成され,どのような過程を経て実施されていくのか,そして今どのような課題に直⾯しているのかについて講義する.あわせて,リアクションペーパーなども活用しながら理解を深めるとともに,他の履修者の見解にも触れて,必要な知識の習得に努める.

目標

①福祉政策の基本的な概念や理念を学び,福祉政策を捉えるための視点を理解する ②福祉政策の⽬的としてのニーズ充⾜とそのための⼿段としての資源配分の対応関係を 理解する ③福祉政策及び関連政策の動向を把握し,福祉政策が直⾯する課題を理解する ④福祉サービスの供給と利⽤に関わる過程(プロセス)を理解する ⑤諸外国の福祉政策との⽐較を通じて,⽇本の福祉政策の特性を理解する

授業外の学習

授業内容の理解度を深めるには,予習と復習が必要である. 参考書や配布資料を活用し,自主的に学ぶを深めることを推奨する. また,日頃から福祉政策の動向に関心を持つようにし,情報収集を怠らないことが大切である. これらの作業に要する時間は各回の授業につき190分である.

所要時間: 190分

スケジュール

  1. イントロダクション:福祉政策の原理と過程を理解する
  2. 社会変動と⼈々の⽣活の変容
  3. 現代における社会問題
  4. 福祉政策の概念と理念
  5. 福祉政策におけるニーズと資源
  6. 福祉政策の目的と機能
  7. 福祉政策の方法と手段
  8. 福祉政策の実施過程:立案・決定・実施・評価
  9. 福祉サービスの供給
  10. 福祉サービスの利用
  11. 福祉政策の隣接領域:経済政策・労働政策・保健医療政策・住宅政策・教育政策
  12. 国際比較の視座①:福祉レジーム
  13. 国際比較の視座②:コンディショナリティ(福祉給付の付帯条件)
  14. 福祉政策の動向と課題

教科書

特定のテキストは使用しない.配布資料はmoodleを通じて配布するので,各自授業開始前までにダウンロードして出席すること.

    参考書

    各回の具体的テーマについての参考書は,その都度紹介する.

    • 『福祉社会―包摂の社会政策』

      著者: 武川正吾

      出版社: 有斐閣,2011年

    • 社会福祉の原理と政策(最新 社会福祉士養成講座 4)

      著者: 日本ソーシャルワーク教育学校連盟編

      出版社: 中央法規,2021年

    • The Student's Companion to Social Policy(sixth edition)

      著者: Pete Alcock, Tina Haux, Vikki McCall, Margaret May編

      出版社: Wiley-Blackwell,2022年

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