地域福祉と包括的支援体制*
総合人間科学部 - 社会福祉学科
HSS30100
コース情報
担当教員: 鏑木 奈津子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 1クォーター
曜限: 月1, 月2
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業内期末試験
授業期間中
詳細情報
概要
ダブルケア,ヤングケアラー,ひきこもり,孤立,貧困,自殺等,複雑化・複合化した課題が増加している。これらの課題が,地域ですべて解決できるものではないが,地域の持つ可能性は大きい。地域の課題解決に向けた担い手は,福祉専門職のみならず,多様な人々や組織も期待される。本授業では,地域福祉の基本的概念や,歴史,行政の役割を踏まえたうえで,福祉の分野を越えた地域福祉の営みのあり方にについて学ぶ。 アクティブ・ラーニングの方法としては,グループワーク,リアクションペーパーを行う。
目標
①地域福祉の基本的な考え方,展開,動向について理解する。 ②地域福祉における主体と対象を理解し,住民の主体形成の概念を理解する。 ③地域福祉を推進するための,福祉行財政の実施体制と果たす役割について理解する。 ④地域福祉計画をはじめとした福祉計画の意義・目的及び展開を理解する。 ⑤包括的支援体制の考え方と,多職種及び多機関協働の意義と実際について理解する。 ⑥地域生活課題の変化と現状を踏まえ,包括的支援体制における社会福祉士及び精神保健福祉士の役割を理解する。
授業外の学習
授業のなかで,購読文献を提示するほか,レポート等を求める。 予習:提示した資料や文献の購読,必要な情報収集 120分 復習:リアクションペーパーやレポートの作成 70分
所要時間: 190分
スケジュール
- ガイダンス
- 地域福祉の概念と理論
- 地域福祉の歴史と動向
- 地域福祉の推進主体
- 地域福祉の主体と形成
- 福祉行財政システム 国,都道府県,市町村等の役割
- 福祉行財政システム 組織及び専門職の役割
- 福祉計画の意義と展開
- 地域福祉計画,地域福祉支援計画の概要と策定過程
- 地域社会の変化と多様化
- 包括的な支援体制
- 生活困窮者自立支援
- 多機関協働
- まとめ
教科書
指定しない。
参考書
生活困窮者自立支援制度と地域共生ー制度から読み解く支援論ー
著者: 鏑木奈津子
出版社: 中央法規 2020
地域福祉援助をつかむ
著者: 岩間伸之・原田正樹
出版社: 有斐閣 2012
包括的な支援体制のガバナンス -- 実践と政策をつなぐ市町村福祉行政の展開
著者: 永田祐
出版社: 有斐閣 2021