ソーシャルワーク論B
総合人間科学部 - 社会福祉学科
HSS20600
コース情報
担当教員: 髙山 惠理子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月4
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
定期試験
定期試験期間中
その他
・出席が75%に達しない場合は,単位を認定しない。
詳細情報
概要
本講義では,「ソーシャルワーク論A」で取上げる基本的スキルを前提に,ソーシャルワークを支え,的確な実践に不可欠な専門的スキルを学ぶ。 第一に,ソーシャルワーカーは人間と環境のインターフェース(接合面)に介入する専門職である。この観点から,環境としての社会資源の調整/開発,そして関連する人々(本人・家族・専門職・地域住民など)との関係構築の方法を学ぶ。 第二に,ソーシャルワーク実践の的確性は,専門職として絶えず問われるものである。この観点から,ソーシャルワーク実践の分析,実践モデルとの関連性について学ぶ。 講義では,グループ討議を多く実施する。また,講義終了後にはリアクションペーパーの作成が求められる。
目標
以下の3点を通じて,ソーシャルワーカーとしての専門的姿勢を理解する。 ・様々な人々との関係構築の方法と仕組みが判る。 ・ソーシャルワーク実践の分析,理論に照らした検討の方法が判る。 ・社会資源の活用/開発の方法が判る。
授業外の学習
【予習】 ・テキストの該当箇所および資料を読む(90分) 【復習】 ・講義後参考資料を使って復習したうえ,文献に照らして考察し,リアクションペーパーを提出する。(50分) ・問題意識を醸成し自ら課題を設定し,レポート準備を行う(50分)
所要時間: 上記の授業時間外学修には,授業 1 回あたり190 分以上の予習・復習を要する。
スケジュール
- オリエンテーション:ソーシャルワーク(SW)実践とSW論Bの範囲 ※以下は予定であり,授業の進捗状況等により各テーマの回数は変更することがありうる
- ソーシャルワークにおける総合的かつ包括的な支援の実際:基本的な考え方と事例
- 家族と地域の一体的な支援:家族の特性と支援,地域の特性と支援
- ソーシャルワークにおける援助関係の形成(1):SW-クライエント関係の意義,コミュニケーションスキル
- ソーシャルワークにおける援助関係の形成(2): 面接スキルと自己覚知
- ソーシャルワークにおける援助関係の形成(3): アウトリーチ
- ソーシャルワークにおける社会資源の活用・調整・開発:社会資源の活用,社会資源の開発,ソーシャルアクション
- ソーシャルワークにおける連携(1):ネットワーク,チームの基本概念,カンファレンス・様々な会議体(施設内/地域)
- ソーシャルワークにおける連携(2):連携のスキル プレゼンテーション,ファシリテーション,ネゴシエーション
- 非常時・災害時の支援:非常時・災害時の生活支援の意義と方法
- 事例分析:意義と方法
- ソーシャルワークの実践モデル(1):エコシステムアプローチ,医学モデルとライフモデル
- ソーシャルワークの実践モデル(2):エンパワメントアプローチ,ナラティブアプローチ,解決志向アプローチ
- ソーシャルワークの実践モデル(3):問題解決アプローチ,課題中心アプローチ,危機介入アプローチ
教科書
講義中に使用するため,全員入手のこと。
ソーシャルワークの理論と方法[社会専門]
著者: 添田正揮・所めぐみ・福富昌城(一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟)編
出版社: 中央法規出版,2021
参考書
書籍情報はありません。