社会保障論I
総合人間科学部 - 社会福祉学科
HSS10100
コース情報
担当教員: 丸山 桂
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木2
形式: 対面授業
レベル: 100
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
授業内期末試験
授業期間中
その他
授業参加には,リアペや課題提出,クイズが含まれる。5回以上欠席の場合は,成績評価はF(不合格)となる。
詳細情報
概要
本講義では,社会保障の基礎理論,少子・高齢化の現状,社会保障の個別制度の基本的な仕組みと主な問題点,改革案の概要と課題について解説する。 社会保障の機能,社会保険と民間保険の違いなどの社会保障全体の基礎理論を学んだ上で,個別制度の仕組みを理解し,社会保障の持続可能性に関する理解を深めることとする。なお,限られた時間内で理解を深めるため,生活保護制度については生活困窮者支援論で詳細を,介護保険制度については高齢者福祉論でより理解を深めることとし,本授業では概要のみを解説する。社会経済状況や授業の進捗状況等によって,内容を一部変更する場合がある。 アクティブラーニングとして,グループディスカッション,リアクションペーパーの提出などが予定されている。
目標
① 社会保障の機能,原理など理論を説明できる。 ② 社会保障の全体像をとらえ,各制度の仕組みや特徴について説明できる。 ③ 社会経済状況の変化と各制度の課題,改革動向について説明できる。
授業外の学習
テキストの予習・復習のほか,各授業で課されたクイズ,課題等に取り組む必要がある。本科目は今後の社会福祉学科での学びの基礎となるだけでなく,制度を正確に理解する必要があるため,難易度も高い。予習・復習を確実に行うことが知識の定着に不可欠である。 予習としてテキストの該当箇所の精読に90分,復習として授業内容の振り返り,課題提出等に100分を要する。
所要時間: 190分
スケジュール
- ガイダンス,現代社会と社会保障 ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。
- 社会保障の概念やその対象およびその理念
- 社会保障の財政
- 社会保険・社会扶助・民間保険の関係
- 年金保険制度①年金制度の種類と仕組み
- 年金保険制度②年金財政と課題
- 年金保険制度③年金改革の動向
- 医療保険制度①公的医療保険制度の体系,仕組み
- 医療保険制度②医療保険財政と課題,介護保険制度
- 労災保険制度と雇用保険制度
- 社会手当
- 諸外国の社会保障,国際化
- 社会経済の変化と社会保障改革
- 授業内期末試験
教科書
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編集『社会保障』中央法規,ISBN978-4-8058-8237-5,3190円(税込み)
参考書
駒村康平編著『新・福祉の総合政策』創成社
『社会政策:福祉と労働の経済学』
著者: 駒村康平・山田篤裕・四方理人・田中聡一郎・丸山桂
出版社: 有斐閣
厚生労働白書(各年版)
著者: 厚生労働省
出版社: ぎょうせい