社会調査演習1

総合人間科学部 - 社会学科

HSC54700

コース情報

担当教員: 芳賀 学

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

25%

授業参加

50%

その他

授業の終盤に,中間報告会を実施し,班ごとにその時点での進捗状況について報告する。

25%

詳細情報

概要

この授業では,非参与観察法とインタビュー法を中心とする質的調査に関して実際に調査を行うことで実践的に学習する。今年度の調査テーマは,「現代日本社会における大学生の部活動/サークル活動に関する調査:その実態と魅力に注目して」である。授業では,①先行研究・文献やデータのレビューによる探究課題とリサーチクエッションの析出および調査対象の考察,②調査計画の検討(仮説構成・調査デザイン),③フィールドとする集団への試行的な非参与観察とパイロットインタビューの実施,④それを受けての調査計画の適正化,⑤本格的なフィールドワークの実施とフィールド日誌の作成,⑥得られたデータの分析と補足的なデータ収集の実施,⑦調査全体で得た知見の理解・吟味・検討⑧調査レポートの作成と報告を行い,最終的に調査報告書を完成させる。社会調査演習1では,このうち,①から④までを実施する。

目標

この授業では,企画・実施・分析の一連の過程を演習作業と実習作業を通じて経験し,質的調査の実践に関する基本的な知識と方法を習得することを目的とする。社会調査演習1では,このうち,問題の定式化,先行研究やデータのレビュー,概念枠組みと仮説の設定,調査の設計と練り直し,という作業を,4つ程度の小グループ内の議論や作業を通じて履修者全員が体験的に学習し,本格的なフィールドワークに先行する一連の過程を適正に実行する知識と技能の習得を目指す。

授業外の学習

この授業では,実際に調査を行うため,受講者は,授業時間外にも,①調査対象者への依頼,②調査する集団の活動についての下調べ,③訪問と活動の非参与観察,④パイロットインタビュー,⑤小グループ内での打ち合わせなどを行う必要がある。

所要時間: 190分以上

スケジュール

  1. イントロダクション(以下は予定であり,授業の進捗状況により,各テーマの回数は変更することがありうる。)
  2. 先行研究・文献やデータのレビューとリサーチクエッションの析出①
  3. 先行研究・文献やデータのレビューとリサーチクエッションの析出②
  4. 先行研究・文献やデータのレビューとリサーチクエッションの析出③
  5. 調査計画の検討①(小グループ構成・仮説の検討)
  6. 調査計画の検討②(仮説の検討・調査デザイン)
  7. 試行的なフィールドワークの実施①(調査対象の選定と依頼)
  8. 試行的なフィールドワークの実施②(非参与観察の実施と検討①)
  9. 試行的なフィールドワークの実施③(非参与観察の実施と検討②)
  10. 試行的なフィールドワークの実施④(パイロットインタビューの実施と検討①)
  11. 試行的なフィールドワークの実施⑤(パイロットインタビューの実施と検討②)
  12. 調査計画の適正化①(グループ内での取りまとめ)
  13. 調査計画の適正化②(中間報告会①)
  14. 調査計画の適正化③(中間報告会②)

教科書

以下の書物をテキストとして指定する。

  • フィールドワーク(増訂版)

    著者: 佐藤郁哉

    出版社: 新曜社,2006年

参考書

  • フィールドワークの技法

    著者: 佐藤郁哉

    出版社: 新曜社,2002年

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