社会運動論

総合人間科学部 - 社会学科

HSC53400

コース情報

担当教員: 猿谷 弘江

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木3

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

リアクションペーパー

15%

レポート

50%

その他

毎週ではありませんが,週ごとに小さな課題を出します。

15%

詳細情報

概要

日本では,諸外国と比較すると,社会運動がそれほど活発でないというイメージを持つ人もいるかもしれません。確かに現在の日本では,日本の社会運動に関するニュースが,メディアを賑わすことが少ないという印象があります。しかしこれまでの日本でも,労働運動,多様なマイノリティの運動,愛国心に基づく運動,環境運動やフェミニズム,貧困や平和に関する運動等々,多岐にわたる運動がありました。近年再び社会運動が活発になっているという見解もあります。このコースでは,ドキュメンタリー映画などの視覚的教材を積極的に取り入れながら,日本の社会運動について学びます。 この授業を通じ,履修者が戦後日本の歴史と変動を理解すること,またそれを社会学的見地から理解することを目的とします。授業のテーマは政治的なものですが,これまで日本社会で起こったことについて知ること,それを社会学的な視点から考察することが主眼です。授業では,グループ・ディスカッション(授業中に行う)や,リアクション・ペーパーの提出などの課題があります。皆さんの活発な参加を期待します。 (※なお,この授業は隔年開講です。次回の開講は再来年度となりますので,ご注意ください。)

目標

(1)社会運動に関する基本的な理論を習得する (2)日本の社会,および日本の戦後の歴史に関する理解を深める (3)日本の社会運動の事例について,社会学の理論的視角から分析する能力を養う

授業外の学習

・授業で指定した教科書のページは,事前に読んでおくこと。課題についての具体的な指示は授業中に行います。 ・予習には毎週70分程度,各種の課題や復習には,毎週120分程度かかることが見込まれます。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. ※以下は予定であり,進捗状況によりスケジュールは変更する可能性があります。 イントロダクション
  2. 近年の社会運動の事例
  3. 社会運動の理論(1)
  4. 社会運動の理論(2)
  5. 社会運動の理論(3)
  6. 社会運動の理論(4)
  7. 日本の社会変化:戦前から戦後へ(1)
  8. 日本の社会変化:戦前から戦後へ(2)
  9. 労働運動
  10. 市民運動
  11. 年安保闘争(1)
  12. 年安保闘争(2)
  13. その後の運動の展開
  14. まとめ

教科書

テキストは以下です。詳細は開講時に指示します。

  • A Primer on Social Movements

    著者: David A. Snow and Sarah A. Soule

    出版社: W.W. Norton/2010

  • 抗いの条件:社会運動の文化的アプローチ

    著者: 西城戸誠

    出版社: 人文書院/2008

参考書

  • 六〇年安保闘争と知識人・学生・労働者:社会運動の歴史社会学

    著者: 猿谷弘江

    出版社: 新曜社/2021

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