エイジングと世代の社会学
総合人間科学部 - 社会学科
HSC50600
コース情報
担当教員: 田渕 六郎
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木1
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
リアクションペーパー
レポート
その他
「レポート」は期末レポート,「その他」は小レポート(11月提出)を指します。詳細は初回授業で説明しますので履修希望者は必ず出席してください。
詳細情報
概要
長寿化の進んだ現代社会では,いかにして老いるかが個人と社会にとっての大きな問題になっています。エイジングは,個人の発達的変化と社会の変化の両方にまたがる問題です。エイジングは従来,とくに世代という概念との関連で考察されてきましたが,エイジングと世代をめぐる考察は現代社会論や社会(学)理論に大きな示唆を与えてくれます。 この講義では,社会老年学やライフコース論のアプローチを用いながら,エイジングと世代をめぐる視点・理論と諸事実を概観します。エイジングとは何かを学びながら,そこから浮かび上がる現代社会の特質について考えたいと思います。 注意:この講義は,受講者の予習と授業内のグループディスカッションを重視します。出席と予習,ディスカッションへの積極的参加ができない場合は単位修得が困難になりますので,履修の判断に当たって留意してください。 本科目は,社会学科におけるカリキュラム・ポリシーの3.に対応する。
目標
・エイジング(老い),世代という概念を理解する。 ・エイジング,世代に関する社会学的な視点や理論を理解する。 ・エイジング,世代に関する事実,諸問題を学ぶ。 ・エイジング,世代という側面から見える現代社会の特質を理解する。
授業外の学習
まとめの回を除き,原則として予習課題があります(課題内容は授業,Moodle授業ページで連絡します)。学生は事前に配付資料を読んだり動画資料を見たりしたうえで予習を行い,予習ノートを作成して授業に出席することが求められます(予習に必要な時間は1~2時間程度)。予習ノートはリアクションペーパーを兼ねており,授業で回収します。授業では,資料をもとにポイントの確認を行ったうえで,グループ別にディスカッションを行います。
所要時間: 190分
スケジュール
- <エイジング>と<世代> :概念と理論
- 少子高齢化の現状と特徴:変化と国際比較
- 少子高齢化の社会的要因と影響:社会学的分析
- 少子高齢化の社会経済学:少子高齢化をめぐる論点
- 成人期への移行をめぐる諸問題1:離家と結婚
- 成人期への移行をめぐる諸問題2:大人になるということ
- 中間まとめ・ディスカッション
- 世代間関係の発達的変化:エイジングと家族関係
- 世代をめぐる問題:少子高齢化社会における世代の意味論
- <老い>をめぐる諸問題1:仕事と定年
- <老い>をめぐる諸問題2:エイジズムとその周辺
- <老い>をめぐる諸問題3:高齢期とケア
- <老い>をめぐる諸問題4:社会関係と社会参加
- <老い>をめぐる諸問題5:ポジティブ・エイジング,まとめ
教科書
教科書は用いません。
参考書
下記以外の参考書は授業で紹介します。
『新社会老年学 :シニアライフのゆくえ(改訂)』
著者: 古谷野 亘・安藤 孝敏編
出版社: ワールドプランニング