演習
総合人間科学部 - 社会学科
HSC31500
コース情報
担当教員: 細木 一十稔 ラルフ
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月3
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
レポート
その他
読んだ文献のまとめ・レビュー *原則的に,単位を取得するには,最低,「期末レポート」の提出に加えて,「読んだ文献のまとめ・レビュー」1回,「参加点」10回分,そして「出席」10回分が必要です。また,「報告」,「司会進行・ディスカッサント」,「リアクションペーパー」の最低回数は受講者数・報告スケジュール等と連動しているため,学期早々に授業で説明する。これらの最低条件を満たし,且つ60点以上の合計点を得ている受講者に単位を付与し,素点に基づいた成績評価をします。この基準を満たしているかどうか,各自で把握してください(自己責任)。質問・問題がある場合は必ず早めに相談すること。
詳細情報
概要
参加者の研究関心によって毎年多少の変化はありますが,本ゼミのおおまかな共通の関心は,1)「グローバリゼーション」という現象が,経済・政治・文化的に誰にどのような影響を与えているのか,そして2)日本や他国における外国籍者・移住(労働)者の移動・受け入れ・定住の政策や実態について考えることです。グローバリゼーション,国際(労働)移動,そして人権(擁護)などに関連したトピックや国際比較研究に関心がある学生が集まっています。 授業時間内で学生間,学生-教員間で意見や考えを出し合い,批判的思考力を育んでいきます。積極的なご参加が求められます。また,春秋学期共に学術論文の執筆に必要な基礎的な知識やスキルに適宜触れる時間を設けます。本演習で3年生と4年生が行うタスクは以下の通りです: (3年生)春学期は,参加者の関心テーマに沿った学術的文献を各自で読み解いていき,そこから芽生えた関心を基にリサーチクエスチョンを確立させていきます(これは簡単の様でとても難しい第一歩ですので真剣に向き合って頑張りましょう)。自身の研究に関連した文献のレビューと研究成果・計画の報告やクラスメイトの研究報告のディスカッサントを通して,学術的文献の批判的な読み方,まとめ方,そして報告の仕方を学び,学期末までには,できるだけ具体的に,何や誰についての何を,どのように,どこまで調べるのかを明記したリサーチクエスチョンを確立させ,期末報告・レポート(研究計画書)を仕上げます(秋学期では,個人研究報告を通して各自の研究をより深く掘り下げて考え,理論枠組みと研究計画をより具体化していきます)。 (4年生)同じくディスカッサントとして批判的且つ建設的な議論・討論の進め方を学びます。さらに,昨年度の秋学期末に提出した期末課題を基に,この1年間は,理論枠組みの確立・再考,(残りの)データ収集・分析,結果の考察,卒業・ゼミ論文の執筆作業に専念します。具体的には,春学期には調査を終わらせ,その結果の整理をし,並行して理論枠組みの(再)構想に専念し,学期末までには,卒業・ゼミ論文の結果章までを含んだドラフトを完成させます。夏休み中に結果の考察をし,考察章を書き上げます。秋学期の最初の1ヵ月では,論文の残りの章・部分(結論,文献リスト,付録,序論,アブストラクト)の執筆をし,11月の第1週までにフルドラフトを書き上げ,11月いっぱいはピアエディットに取り組み,授業での報告・議論などを通して最終版に向けて論文を磨いていきます。卒論(20,000字以上,厳守)の提出期限は毎年12月末です。ゼミ論(16,000字以上,厳守)の提出期限は秋学期の期末レポートと同じです。 *秋学期開始時点で卒業論文を書くと決めた最終学年生はその時に卒業論文単位を履修する必要があります。その時点で卒業論文を書くがどうかを最終決定できますので,春学期開始時点で卒業論文の執筆を少しでも検討している最終学年生は,春学期早々に「卒業論文予備登録」フォームへの記入と提出をしてください(この意思表明は必須です)。
目標
• グローバリゼーションの多元性により,様々な形で「勝者」と「敗者」が生まれる。その両者間の格差の存在に気づくことで,グローバリゼーションを批判的に捉え,自分が置かれている・経験しているリアリティがどのように「外の世界」と繋がっており,そのリアリティを相対化して捉えるための知識・感覚・感度を発展させる。 • 文献の熟読,報告レジュメの作成,他の学生の報告・レジュメへのリアクションやフィードバックの提供,ディスカッション,そして議論の消化のプロセスを繰り返し,批判的思考力とコミュニケーション能力を鍛える。 • 研究のリサーチ・クエスチョンを確立させ,研究計画を練る(3年生)。もしくは,卒業・ゼミ論文の早期ドラフトを完成させる(4年生)。
授業外の学習
• 各自でリストアップした自身の研究関心に関連した学術的文献の一覧の中から毎週1本以上読んでください(所要時間:各回100分程度)。 • 授業形式は,主に報告とディスカッションです(必要に応じて,講義やワークショップを行う可能性もある)。したがって,授業時間外ワークの多くは(自分の研究テーマに関連する文献を毎週1本読むことを除くと),報告・ディスカッサント(司会進行)の準備や他の学生のレジュメへのコメントやフィードバックです(所要時間:各回90~120分程度)。少人数の演習形式で授業を進めるため,出席,ディスカッションへの積極的な参加,お互いの報告・レジュメへのリアクションやフィードバックの提供はすべて必須です。授業での参加度合い(発言の回数や参加の積極性)を毎回評価しますので,ディスカッションへの参加やコメント・フィードバックの提供を必ずしてください。
所要時間: 授業1 回あたり190 分以上
スケジュール
- イントロダクション,自己紹介,シラバスの説明,担当決め (以下のスケジュールは予定・目安であり,受講生の関心や授業の進捗状況などにより,必要に応じて適宜に調整することがありうる。)
- 年生の進捗状況・研究報告(1)
- 年生の進捗状況・研究報告(2)
- 年生の進捗状況・研究報告(3)
- 年生の進捗状況・研究報告(4)
- 年生の進捗状況・研究報告(5)
- 年生の研究計画報告(1)
- 年生の研究計画報告(2)
- 年生の早期ドラフト報告と夏休みの研究計画報告(1)
- 年生の早期ドラフト報告と夏休みの研究計画報告(2)
- 年生の早期ドラフト報告と夏休みの研究計画報告(3)
- 年生の早期ドラフト報告と夏休みの研究計画報告(1)
- 年生の期末レポート報告と夏休みの研究計画報告(2)
- 論文の書き方・基礎のワークショップ
教科書
テキストはありません。各自で研究関心に沿った文献リストを作成し,各自でその文献を読んでいきます。
参考書
なし