演習

総合人間科学部 - 社会学科

HSC31100

コース情報

担当教員: 井腰 圭介

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木5

形式: 対面授業

レベル: 400

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

授業参加

30%

レポート

70%

その他

口頭報告のレジュメの提出とともに最終的な成果報告として講読文献に関する期末レポートを作成する。

0%

詳細情報

概要

この演習では,「知っている/知らない」という知識や意識の観点から社会現象を捉える「学説」や「理論」について考察していく。学説や理論は現象を捉え,理解するための道具であり,また解明した成果を定式化した文章でもある。参加者は,学説や理論を活用して,自分自身の問題関心や仮説を明確にしていくことを課題とする。前期は共通の文献を使って発表と討論を行って問題意識の表現に努め,9月頃の夏合宿(任意の参加)でテーマを絞って,後期には具体的な文書資料などの分析・解釈作業を行ってゼミの論文集を作成する予定である。前期の文献講読では,必要に応じて担当箇所について概要報告のレジュメを作成し,Moodle等を介して交換し,それを踏まえた指定図書全体についての課題レポートを作成する。

目標

1.社会学の専門用語を30個は説明できるようになる。 2.身近な出来事を社会学的に説明できるようになる。 3.研究テーマの関連文献を見つけられるようになる。

授業外の学習

社会学にとって,私たちの生活の現場は研究の現場にもなります。演習で気になった問題を整理して,自分なりの問いを作って検討して下さい。何事も繰り返しの練習が肝要ですので,一日を振りかえって考え,観察し,調べる作業を習慣にして下さい。 1.「なぜ/なに/どのように」などの疑問を書きとめ,文献やネットを活用して仮説(解答)を作る練習をして下さい(毎週2時間程度)。 2.疑問や仮説を既存の調査や自分の生活に照らして検討して下さい(毎週2時間程度)。

所要時間: 授業1回に当たり190分以上の学習を行うこと。

スケジュール

  1. オリエンテーション *文献リストをもとに協議して文献と分担箇所を決定する。以下の表示は具体例である。
  2. マンハイムの生活史の理解と概要/pp.7-33.
  3. マンハイムと知識社会学の展開/pp.33-65.
  4. 社会学史における知識社会学の意義/概説の総括
  5. 「イデオロギーとユートピア」序文-1
  6. 「イデオロギーとユートピア」序文-2
  7. 「イデオロギーとユートピア」序文-3
  8. 「イデオロギーとユートピア」序文-4
  9. 「イデオロギーとユートピア」という問題の総括
  10. 現代日本における「知識と社会」の問題の現況1
  11. 現代日本における「知識と社会」の問題の現況2
  12. 現代日本における「知識と社会」の問題の現況3
  13. 現代日本における「知識と社会」の問題の現況4
  14. 前期のまとめと夏合宿の計画

教科書

文献は受講者全員の関心に照らして,初回に調整したうえで決定します。以下の授業計画は,あくまで候補文献による例示です。

  • 命題コレクション 社会学

    著者: 作田啓一・井上俊編

    出版社: ちくま学芸文庫・2011

  • イデオロギーとユートピア(『世界の名著68 マンハイム オルテガ』)

    著者: K.マンハイム(徳永恂訳)

    出版社: 中央公論社・1993

  • 聖なる天蓋

    著者: P.L.バーガー(園田稔訳)

    出版社: ちくま学芸文庫・2018

参考書

  • 脱常識の社会学[第2版]

    著者: ランドル・コリンズ(井上俊・磯部卓三訳)

    出版社: 岩波現代文庫・2013

  • 社会学再考/方法としての解釈

    著者: P.L.バーガー/H.ケルナー(森下伸也訳)

    出版社: 新曜社・1987

  • 戦後思想を考える

    著者: 日高六郎

    出版社: 岩波新書・1987

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